蕎麦のあたらしい展開
日本が世界に誇る食は数多くありますが、世界にまだ進出していない食べ物もあります。麺類で言えばラーメンはすでに欧米にもアジア諸国にも進出済。うどんも同様です。しかしながら、そばはまだ進出していません。それもそう、そばにはアレルギーがあるためにこれまでそばアレルギーを考えたこともない人たちがいきなりそばアレルギーを発症し大事件になる可能性もありますし、海外進出は慎重に行わなければなりません。
このそばという食べ物は面白く、欧米に無いかというと実は欧米での生産量のほうが多い食物でもある。国別生産量で見るとロシアがNO1生産国、続いて中国、ウクライナ、アメリカ、ブラジルそして日本という順序になっている。ロシアにおける蕎麦の立ち位置は貧者の食べ物だとのこと。小麦を食べることも出来ない一が食べるのが蕎麦粥だという風に揶揄される食物となっている。中国産の蕎麦は日本でも多く使用されていますが、中国本土でも蕎麦を麺にして食べる文化もあるとのこと。ウクライナでは蕎麦を主食としているそうです。その他のヨーロッパでいえば、フランスなどではガレットの生地として使われて著名です。
日本で蕎麦の始まりは縄文時代の餅状の「蕎麦がき」から始まる。江戸時代中期くらいから「そば切り:現在の蕎麦」が庶民の生活に広がり、日本全国へと広がっていった。江戸から始まったものなのでどうしても江戸から遠い地域では蕎麦が地域に根付くまで時間がかかっており、関西よりも西の地方だと蕎麦よりもうどんの方が麺類で言えば馴染み深いという地域も多い。それゆえに蕎麦のポテンシャルは世界市場の前に日本の市場でもまだまだ広がりあるようにも感じられる市場でもある。そんな蕎麦の新業態を株式会社すかいらーくホールディングスが開発。その名前も八郎そばとのこと。
八は末広がりで縁起が良い文字、それに場所を表す郎をつけて八郎そばだとのこと。1号店は埼玉県白岡市にOPEN。自家製の「生(なま)そば」や数種類の牛肉を店舗でじっくり煮込んだ「肉めし」、店舗で塊の豚肉から切り落とし手作りしたとんかつを使用した「かつ丼」、鉄鍋で炒め熱々の状態で提供するにんにく香ばしい鉄板焼肉など、店舗仕込みの品質とボリュームにもこだわった商品を提供していくとのこと。すかいらーくといえばドリンクバーのイメージだが八郎そばではそば湯バーを設置しているとのこと。今後は既存店の業態転換や駅前の小型店舗への出店を予定しているとのこと。そばの市場に新しい価値観を提供し、市場自体を拡大していってほしいものである。以下、株式会社すかいらーくホールディングスのプレスリリースから画像と店舗概要を引用。
【店舗情報】
オープン日:2023年1月18日(水)グランドオープン
住所:埼玉県白岡市野牛1-1
営業時間:11時~24時 ラストオーダー23時30分 ※自治体の要請により変更となる場合があります
電話番号:0480-90-1013
席数:98席 卓数:30卓 坪数:92.3坪