テナントニュース 顧客がいるところに出向く業態
人にモノを買いに来させるのではなく、人がモノを必要なところに出向く。そんな戦略をメーカーがとりはじめています。インターネットによる通販が進み、欲しいものがすぐに買えて、翌日、当日にものが手元まで届くようになって久しいです。
商業施設をはじめとして、お店でモノを販売する側としてはものが手に取れるからご来店ください!お店ならスタッフと話しをして相談しながらものが買えますという点が比較優位な点でした。しかし、今回新しいコンセプトで新し業態のお店が11月1日にオープンしています。
自社が想定する顧客がいるところに売り場を構え、お客様がいるところ全体をサポートするという仕組みをメーカーが率先して行うというモデルです。アディダスが保有するリーボックのサテライト店舗(小さめの店舗)を筋肉の殿堂ゴールドジムの中に出店したというものです。
細かく言えばこれはタイアップでウェアの独占的な販売場所専有で、実際にはテナント契約ではなく、売り場の占有契約に近いものなんだと思います。その際に付帯的契約でゴールドジムのスタジオへのロゴの掲載などはスポンサー契約みたいなものを締結したのではないかと思います。
しかし、この考え方は昔からあるにはあります。ゴルフ練習場にゴルフグッズのお店がある。今回の凄いのはお店以外の場所も全てまとめてスポンサーしたというところにあると思います。そこにいけば否が応でもそのメーカーのロゴが目に入る。というものです。
ネットで買えない体験を提供する場所で、そこでしか買えないものを販売する。というのが商業施設や店舗のひとつの今後の重要な戦略の一つになるのかもしれません。
以下、アディダス ジャパン株式会社のPRから抜粋
グローバルフィットネス ライフスタイルブランド「リーボック」がフィットネス界のパイオニア「ゴールドジム」と本格的にコラボレーションを開始
グローバルフィットネス ライフスタイルブランドのリーボック(所在地:東京都港区六本木一丁目9番10号)は、アメリカ発の世界的フィットネスクラブ「ゴールドジム」と日本におけるパートナーシップを結び、両ブランドにてコラボレーションしたフィットネスジムの展開を本格的に開始していきます。
昨年より試験的に取り組みを始めていた「ゴールドジム 南青山東京」でのコラボレーションに続き、2016年11月1日(火)に新たにオープンする「ゴールドジム 銀座中央」では、リーボックのデルタマークや印象的なブランドビジュアルがジムの外観から内観までに施されています。
また、「スタジオリーボック」というコンセプトのもと、最新のリーボック製品の販売やレンタルが可能なコーナーの設置、リーボックが契約するインストラクターやトレーナーによるスタジオプログラムの提供なども展開します。また、初めての試みとして、お客さまに向けた「リーボック×ゴールドジム 銀座中央店」限定のオリジナルロゴTシャツも販売を開始します。【ゴールドジム 銀座中央 店舗概要】
■店舗名称:GOLD’S GYM銀座中央
■住 所:東京都中央区銀座3丁目4-12文祥堂銀座ビルB1・2F
■電話番号:03-3538-7272
■オープン日:2016年11月1日(火)
■営業時間:平日7:00〜23:30
土曜9:00〜23:30 日曜・祝日 10:00〜18:00
■定休日:第3月曜日、夏季・年末年始
■店舗面積:34坪(ショップ部分のみ)