30年越しのものからことへ
これからはものの販売からことの販売になる。このフレーズを初めて聞いたのは今から30年前。ニューファミリーというフレーズなどが商業施設に溢れ出て来たタイミングで囁かれるようになったマジックキーワード。でもそれを実際に形にして世の中に打ち出した商業施設はありませんでした。
それから30年経った今、店舗側が積極的にものからことへとシフトしている事例が生まれてきました。東映アニメーション株式会社がこれまでキャラクターグッズショップとして運営してきたLE BOP-UP THEATERが物販だけでなく体験型店舗に生まれ変わるとのこと。アニメは老若男女問わず幅広い層から支持を受ける可能性のある分野。毎年メガヒット級のアニメ作品が生まれその周辺グッズなどが活気付いています。
今回のリニューアルで店名をアニバースという名前に変更、グッズ販売だけではなく、謎解きイベント、人気声優によるオリジナルボイスシアターなど定期的に入れ替わるイベントにも力を入れるとのこと。お店がエンターテインメントのプラットフォームになりコンテンツという列車が乗り入れるそんなイメージのお店になるのでしょう。
ここでしか体験できないそんな体験を販売する店。30年前に商業施設があれほど憧れて、渇望していた業態がやっと生まれたという感じでもあります。今後の展開に期待です。以下、東映アニメーション株式会社のプレスリリースより店舗概要画像を引用。
■店舗概要
名称:Anibirth(アニバース)
期間:2022年8月OPEN
場所:渋谷PARCO6階 東京都渋谷区宇田川町15-1
心斎橋PARCO6階 大阪府大阪市中央区心斎橋筋一丁目8-3
営業時間:渋谷PARCO店11時~20時、心斎橋PARCO店10時~20時(パルコ営業時間に準ずる)