お互いの弱点を補完し合うコラボレーション業態開発
1店舗や1社で課題を解決出来ない場合に、他社と協業して業態を開発することで課題を解決し、他社とWINWINの関係をつくることができる可能性があります。古くはスーツ販売店とPCショップの協業などがありましたが最近では協業の形も変化しつつあります。今回ご紹介する新業態のキーワードは「若者離れ」。
車業界の若者離れ 販売台数の低下
ゴルフ業界の若者離れ プレイヤーの低下
これを食い止めるためにゼビオグループの株式会社ゴルフパートナーとカー用品販売のオートバックスが協業したというものです。ゴルフする人は車で移動する。車を使う人にゴルフを提案するというものです。ただ出店するというだけではなく、クーポンとDMの相互配信を行うことを決定しているようです。
異業種でターゲットが同じ場合こういうコラボレーションによる業態開発が可能になります。業態開発に困ったらまずはお客様の分析に立ち返ると新しい発見があるはずです。今回ご紹介したニュースはまさにその一例かとおもいます。
以下、ゼビオグループさまのプレスリリースより抜粋。
「オートバックス」×「ゴルフパートナー」タッグで新モデル店オープンクルマとゴルフの『協働』で“若者離れ”防ぐ!
カー用品専門店で「ゴルフ用品」を販売!ウィークポイント補い“若者離れ”を防ぐ
ゴルフ用品販売店として全国342店舗(2017年1月末日現在)でチェーン展開するゼビオグループの「株式会社ゴルフパートナー」(東京都千代田区:代表取締役 石田純哉)は、2017年2月25日に、カー用品販売の「オートバックス」とタッグを組み、「スーパーオートバックス京都ワウワンダーシティ」内1Fフロアーに「ゴルフパートナー スーパーオートバックス京都西院店」をオープンいたします。
カー用品専門店でゴルフ店をオープンするのは、初めての試みです。日本の総人口は減少に転じ、ゴルフ業界及びクルマ業界は世代交代が進まずに「若者離れ」という同じ課題を抱えています。そんな共通の大きな課題を抱える「ゴルフ業界」と「クルマ業界」ですが、実はビジネスにおいては密接な関係にあり、お互いの抜群の相性を活かしつつ、若者へのライフスタイルの提案が出来ればゴルフ離れ・クルマ離れを防ぐことが出来ると考え、この度スーパーオートバックス内に出店する運びとなりました。
<ゴルフとクルマの密接な関係>
●ゴルファーの最大の移動手段はクルマ。「ゴルフスタイル」が「クルマ選び」に影響することが多い。
●ゴルフの往復道中、車中で過ごす時間は長く、快適空間アイテムが必需品となる。
●「旅行」や「ドライブ」の一シーンに「ゴルフ」があり、移動手段に「クルマ」がある。クルマとゴルフの“相性”で相互送客に期待
「車離れ」「ゴルフ離れ」に勝てる新しい出店スタイル
ゴルフ業界は、2005年に1,020万人だったゴルファー人口が10年後の2014年には800万人(23%220万人減)に落ち込みました。さらに2030年にはゴルファー人口が600万人まで落ち込む予測があり、ゴルフショップも工夫や差別化が必要です。一方、「クルマのことなら」でおなじみのオートバックスも、「日本の人口減」に加え「若者の車離れ」が問題となっており、両社の境遇が一致しています。一か所に双方のショップがあることで「ゴルフをはじめればクルマが欲しくなる」「クルマを持つとゴルフがはじめやすくなる」ため、双方とも若者世代の相互送客が可能になります。
“クルマ”と“ゴルフ”のライフスタイルの提案!
以前はクルマもゴルフも自分自身のライフスタイルを豊かにする「必須アイテム」でした。今や若者にとって、それがスマホやソーシャルメディアに取って変わっていますが、それは魅力や楽しさを知らないだけであり、お互いに“クルマの楽しさ”“ゴルフの楽しさ”を伝えていくことで、将来的な需要の掘り起こせると考えています。DMやクーポンサービス等による相互送客はもちろん、スタッフ同士でも勉強会を実施することで相互の理解を深め、総合的な「ライフスタイルの提案」をしていくことで、包括的なお客様との関係構築を目指していきます。【オープン店情報】
<ゴルフパートナー スーパオートバックス京都西院店>
オープン日:2017年2月25日(土)
住 所 :京都市右京区西院安塚町1 「スーパーオートバックス京都ワウワンダーシティ」内1Fフロアー
電話:075-748-9753