映画館が果たす商業施設での役割
最近映画館に行くことがありますか?ネット配信の動画がアカデミー賞の受賞対象作品となってしまうほど今や映画は映画館ではなく、映画はテレビで、PCで、タブレットで、スマホで見るものになりつつあります。とは言えども映画館でしか体験できない映像体験というのもあります。例えば巨大なスクリーンでの映像体験。お腹まで響いて伝わる臨場感あふれる音声での体験。これらは自宅では体験しにくい映像体験です。小さい画面とイヤフォンで体験しても良いかなという映画と映画館で視聴体験したい映画というものがありますよね。
その映画館が商業施設で果たす役割は集客機能。映画1本の平均上映時間は長い予告をいれて2時間弱。2時間弱は着席して映画を見る時間、その前後で飲食や物販で消費者は購買行動をおこします。超大ヒットした君の名は上映中の商業施設は映画を見に来る顧客のおかげで来訪者数が平日でも増加するなどポジティブな影響を多大に享受したという事例もあります。ただし問題は優良なコンテンツが上映されているときに限るということです。メガヒット級の映画が上映されるタイミングであれば良いのですが、ヒットコンテンツが無いときは映画館が集客のアンカーになることはありません。
とはいえども、映画館の役割はそれだけではありません。文化的意義という教育的な意味合いも持ち合わせています。映画館がない街とある街だとどちらが文化レベルが高いと感じますか?どちらかと言うとどちらすか?と聞かれると有る方としか答えようがありませんよね。映画館があることで商業施設のある地区の地域住民は受けられるサービスが増えることで、商業施設の来訪満足度が高まることにつながります。特に地域社会と密接につながったネイバーフッド型商業施設の場合は言うまでもありません。
今回埼玉県秩父市にあるウニクス秩父で株式会社ローソンエンタテインメントの関係会社であるユナイテッド・シネマ株式会社がユナイテッド・シネマグループ41劇場目となる新店をOPEN。ウニクスブランドのネイバーフッド型商業施設では、中核店舗はヤオコー、映画館はユナイテッド・シネマ、というように出店テンプレートが明確。ユナイテッド・シネマは秩父でも多くの地域住民という重要なステークホルダーから支えられていくことになるのではないでしょうか?以下、株式会社ローソンエンタテインメントのプレスリリースより画像と店舗概要を引用。
店舗概要
劇場名:ユナイテッド・シネマ ウニクス秩父
所在地:埼玉県秩父市上野町 805-14
開業日:2022年7月29日(金)
スクリーン数:7スクリーン
座席数:632席
商業施設:ウニクス秩父