コンセプトで形成する新業態
新業態を産むためにはいくつかの方法がある。一番ハードルの高い新業態開発がまだない市場を開発すること。レコードからテープそしてCDその次にMD最後にデジタルデータと音声再生デバイスは変遷してきたが、レコードを作り、レコードの市場を作り上げることと後発のテープやCDを開発することでは全く意味が違う。最近では全く新しい市場を作り上げるような新業態はそうそう見つからないものです。
比較的簡単に新業態を開発する方法としては、Aという業態とBという業態を組み合わせることです。なぜ比較的簡単にと書いたかというと多くの企業がこれにチャレンジして早々に失敗し新業態が頓挫するケースが散見されるからです。業態開発する側としてはAという業態とBという業態の境界線が被っているように感じられるので二つの業態を合わせるのですが、肝心な消費者目線が抜け落ちており、消費者から支持を受けられないことが失敗の原因です。
これまで見た鮮やかな失敗事例としてはスーツ販売のアパレル店舗とPC販売の家電店舗。働くビジネスマンはPCが必要だろうからということで作り上げられげた店舗ですがまだまだ企業内でのPC普及率が低くビジネスマンが個人でPCを購入するという流れがなかったためにニーズと噛み合わず失敗。ここで注目したいのが2つの業態を組みあわせるためのツールが何かということ。異なる2つのビジネスを組み合わせるのは事業領域ではなく、その店舗を使うユーザーの市場の親和性であり、2つの異なる市場を紐づけるコンセプトであるとも言えるでしょう。
今回ご紹介するニュースでは洋菓子店と生花店の組み合わせ。花とお菓子のある暮らしをコンセプトにした業態を開発したのがLIFE IS PÂTISSIER(ライフイズパティシェ)。生花店舗の店名は日花朴果(にっかぼっか)という店名でダブルネームでの店舗になるとのこと。花も洋菓子も日々の生活を豊かにするものであり、同時にギフト需要が考えられる商品。誰かの誕生日、母の日などのオケージョンで洋菓子と花の組み合わせをワンストップで購入できるのは意味がある組み合わせとして消費者から支援されるのではないでしょうか?
以下、ライフイズパティシェのプレスリリースより画像と店舗概要を引用。
店舗名:ライフイズパティシエ/日花朴果
住所:世田谷区奥沢6丁目33番14号 第一大塚ビル 1F(自由が丘駅から徒歩5分)
営業時間:金・土・日 11:00〜15:30(close:月〜木)<ライフイズパティシエ>
WEBサイト:https://www.life-is-patissier.com
Instagram life_is_pattisier<日花朴果>
WEBサイト:https://niccabocca.shopselect.net/
Instagram nicca_bocca