注目のリノベーション商業施設グランドオープン
リノベーションといえばマンションのリノベーションを想起される方が多いと思います。1970年代、バブル期に建てられたマンションの部屋をリノベーションするのが人気になったのはもう10年以上前のことになるかと思います。最近ではマンション一棟そのものをリノベーションして販売するなどという物件も出てきています。
では商業施設ではどうなのか?最近では東京オリンピック以降の東京都心部のホテルがコンバージョンを行うケースが増えてきているようです。1Fをまるごとカフェ、2Fをコワーキングなどに業態変更したり、ホテルをまるごとクリニックビルにするケースも出てきているということをちらほら聞くこともあります。純粋に商業施設として古い商業ビルをコンバージョンした例はどうか?というと最近話題なのが築50年以上のスナック街をホテルにしたという事例。
青森県弘前市のGOOD OLD HOTELは古いビルの2Fのスナック街をそのままホテルにして、看板そのままスナック営業当時の設備、内装を維持したまま客室にコンバージョン。2020年に開業以来人気のホテルとなっている。古い=悪いではなく、古い=ビンテージ、古い=かっこいいという消費者の趣向性をくすぐる仕掛けとなっている。古いものでも正しくリノベーションして正しくコンテンツを入れ替えることで集客もできるし、売上も上がる。東京でも古い倉庫をリノベーションしてあたらしく業態を作り上げたという企業が現れた。今回はそんなニュース。
JR代々木駅東口ほぼ0分のところに古い倉庫があり、その倉庫をまるっとそのままリノベーションしてのれん街をつくったというのが株式会社Good market&shops。この「ほぼ新宿のれん街 倉庫別館」は今年1月からプレオープンしていたのですが、まん延防止等重点処置の解除を受けて3月23日晴れてグランドオープンとなったとのこと。同社によると日本初の倉庫型横丁。古民家10棟と倉庫をまるごと横丁化して全部で7店舗が入居する規模感もあり外見のインパクトも抜群の商業施設となる。コロナ以降を考えるとこの空白の数年で老朽化したり、空室が目立ってしまった古いビルなどに関してはその味を活かしたコンバージョンというのは一つの手段としては有益なのかもしれないと思わされました。以下、株式会社Good market&shopsのプレスリリースより画像と店舗概要を引用。
施設名称: ほぼ新宿のれん街 倉庫別館
住所 : 〒151-0051東京都渋谷区千駄ヶ谷5-20-10