次世代リスク分散としての国際展開
日本の人口は御存知の通り、人口のピークは既に超えており少子高齢化が今後加速していきます。とは言えども商業は歩みを止めることはできませんし、企業は成長を維持していかなければいけません。そのためには国内市場の占有率のみに目を向けているだけでは生き残っていくことさえも難しくなる時代も早晩来ることになると思います。特にコロナというこれまでになかった突発的に発生するリスクを抱える世界に私達は生きています。
生存戦略を考える上でもリスクを分散して店舗展開をする必要性が益々たかまっています。今回とりあげたのはバンダイナムコグループの株式会社バンダイナムコアミューズメントが現地法人と業務提携を行いアミューズメント施設をオープンするというものです。国際展開では自社の現地法人が展開するというのが定番でしたが今回の様に現地法人と提携するという初手を打っていくのも戦略として正しいものだと思います。
業務提携の次の戦略がどうなっていくのか?とても興味深いものがあります。今後の同社のアジアでの展開に注目です。以下、株式会社バンダイナムコアミューズメントのプレスリリースより抜粋。
バンダイナムコ、アジア地域の事業を強化 中国アミューズメント施設の新店舗をプロデュース
株式会社バンダイナムコアミューズメント(本社:東京都港区、社長:萩原仁)は、バンダイナムコグループの中国現地法人BANDAI NAMCO Amusement(SHANGHAI) CO., LTD. (本社:中国上海市、董事長:岩屋口治夫)および北京十二棟文化伝播有限公司(本社:中国北京市、董事長:王彪/以下「北京十二棟社」)と、クレーンゲーム店舗事業に関する業務提携契約を締結し、2020年5月29日(金)、アミューズメント施設「LLJ x NAMCO」第一号店となる「LLJ夹机占×南梦宮无限店(大兴荟聚)」を、北京市大興区の商業施設「北京荟聚中心(LIVAT Centres)」内にオープンします。
この度の業務提携では、「LLJ夹机占」を運営する北京十二棟社が店舗運営を行い、バンダイナムコアミューズメント及びBANDAI NAMCO Amusement(SHANGHAI)がプロデュースを担当します。
「LLJ」とは、2017年に北京十二棟社が北京に1号店を開業した、クレーンゲームを中心としたアミューズメント施設です。「お客さまにHAPPYな体験」を通し楽しさをもたらす「LLJ」は、現在まで北京、上海、広州など8都市で16店舗を展開しています。
バンダイナムコアミューズメントは、アミューズメント施設「namco」の運営で培ってきた、日本式のアミューズメント施設運営のノウハウのうち特にクレーンゲームのオペレーションのノウハウと、自社製品のクレーンゲーム機「クレナ2」を活用し、「LLJ × NAMCO」のクレーンゲームコーナーをプロデュースします。今後の展開を見据え、現地スタッフが継続的に多店舗間でも展開できる運営を目指し、現地のお客様に「遊びの楽しさ」を提案します。
バンダイナムコアミューズメントは、この度の業務提携を通じて、中国本土のお客さまに日本式のエンターテインメントをお届けします。
「LLJ × NAMCO」店舗概要
[店舗名称] 「LLJ夹机占×南梦宮无限店(大兴荟聚)」
[所在地] 中国北京市大興区欣寧街15号院「北京荟聚中心(LIVAT Centres)」(F1)1号楼01B51A
[営業時間] 10:00~22:00
[店舗面積] 363㎡(約110坪)
[オープン日] 2020年5月29日(金)北京十二棟社 会社概要
[社名]
北京十二棟文化伝播有限公司
[所在地]
中国北京市朝陽区望京街10号聯絡大厦A座10F
[代表者]
董事長 王彪
[設立日]
2016年2月
[事業内容]
オリジナルキャラクターの開発・運営管理、SNSの運営、ライセンシー事業の展開、エンターテインメント事業の企画開発、中国文化の国際発信、海外事業展開中国現地法人概要
[社名]
BANDAI NAMCO Amusement(SHANGHAI) CO., LTD.
[所在地]
中国上海市長寧区長寧路来福士広場办公楼一座2002室
[代表者]
董事長 岩屋口治夫
[設立形態]
BANDAI NAMCO Holdings CHINA CO., LTD. 100%子会社
※BANDAI NAMCO Holdings CHINA CO., LTD.は㈱バンダイナムコホールディングスの100%子会社
[資本金]
3千万(人民元)
[設立日]
2019年5月
[事業内容]
中国におけるリアルエンターテインメント事業(アミューズメント施設の企画・運営等)の展開