地方百貨店の新しい選択肢としてのリーシング
地方百貨店の最近の悩みの一つは地方都市からの人口流出。少子高齢化による人口減少に合わせて、人口が都心部に流出していく傾向に歯止めが効かず、地方都市では人口が右肩に下がり続けています。人口が減るということは、マーケット自体が縮小化していくことになります。結果としてマーケットが縮小化していくなかでこれまでの百貨店の業態を維持することも難しい状態になっています。
そんな中で今回は大塚家具が地方百貨店のワンフロアで出店するというニュースがございましたのでご紹介いたします。これまで地方百貨店といえども本館のワンフロアを貸すということはなかなかされていませんでした。東京大丸でも別館の上階のいち部をハンズさんに貸されたりもしていますが本館ではありません。
地方百貨店の一つの選択肢として、本館だろうがどこだろうが区別せず魅力的で集客が予測できる業態の店舗に対してリーシングをするということはとても意味があります。かなり大きな坪数の区画から極小の区画問わず今後は百貨店が積極的にリーシングをおこなっていくべきなのかもしれません。
顧客を集客する力のある店舗が入店することで、百貨店自体の集客力もあがり、シャワー効果のように売上があがる可能性さえも秘めています。ここ最近のトレンドで考えれば、子供の遊び場関連テナントなども地方百貨店では輝けるのかもしれませんよね。
以下、株式会社大塚家具のプレスリリースより抜粋
(画像は株式会社ヤマトニシキの画像を転用)
大塚家具 ヤマトヤシキとの業務提携により12月14日(水) より老舗百貨店「ヤマトヤシキ姫路店」での販売を開始
株式会社大塚家具
総合インテリア販売の株式会社大塚家具(本社:東京都江東区、代表取締役社長:大塚久美子、以下当社)は、株式会社ヤマトヤシキ (本社 : 兵庫県姫路市、代表取締役:早瀬恵三、以下ヤマトヤシキ)との業務提携により、老舗百貨店「ヤマトヤシキ姫路店」での販売を12月14日(水)より開始します。
当社は、中期経営計画(2015年~2017年)において、当社商品およびサービスをより身近にご利用いただけるよう、全国展開を視野に、今後の新しい標準となる3,000~7,000㎡規模の新・大型店による多店舗化とともに、住宅関連事業者や百貨店等との提携店を中心とした2,000㎡未満の小型店の積極展開を掲げております。
創業110周年の老舗百貨店であるヤマトヤシキで販売を行うことで、相互に集客効果を高め、姫路エリアの既存顧客へのサービス向上と、当社神戸ショールームへはご来店いただきにくい赤穂市、相生市、たつの市、宍粟市など、兵庫県西部の新規顧客の開拓を目指します。
売場には当社の70,000種以上の取り扱い商品の中から人気商品を厳選した約800点の商品を展示。お客様それぞれのニーズにあった住まいづくりをかなえる、リビング、ダイニング、ベッドルームなどの家具全般に加え照明、カーテン、インテリアアクセサリーなど幅広いアイテムを取り揃え、よりご満足いただける住まいづくりを提案してまいります。
今後も当社は、全国展開を視野に、新・大型店、小型店、提携店などの新規出店に取り組み、より多くの地域の皆様に向けて「より豊かな暮らしづくり」のご提案をしてまいります。
【概要】
所在地 兵庫県姫路市二階町55 ヤマトヤシキ姫路店 6F
開設日 2016年12月14日(水)
売場面積 535㎡
展示商品 家具、照明、カーテン、インテリアアクセサリーなど約800点
営業時間 10時~18時30分
最寄駅 JR姫路駅より徒歩約7分