変化を迫られる百貨店と商業施設
先日日本橋高島屋SCに行ってきました。百貨店の沽券なんてどこ吹く風で新しいチャレンジを積極的に行っている感じが素晴らしい商業施設だとおもいました。MDも百貨店にはない、SCにもないMDを取り入れ今リアルな商業の現場ができる一番オシャレで、一番ライフスタイル提案型のものを揃えた感じに見えました。
そんな中でB1の成城石井に若干の違和感を感じていましたが今回の東京急行電鉄株式会社のプレスリリースをみてなるほどなあと感じました。成城石井のMDは百貨店的であり、SC的であり、スーパーのような絶妙なラインを踏まえたMDとなっていて多くの人から支持をうけている業態でもあります。
東急はもともとフードショーという業態でスーパーよりも若干百貨店よりのスーパーを展開していましたが、今回はグループのMDをミックスしてフードショーをよりブラッシュアップして百貨店の新たなグロサリーを構築しようという挑戦なんだと思いました。百貨店もいままので形ではだめだと自責しているように商業施設だってスーパーだって自責してあらたな業態を生み出していく時期なのかもしれません。今後の株式会社東急百貨店の展開に注目です。以下、東京急行電鉄株式会社のプレスリリースより抜粋。
百貨店・スーパーマーケット融合のグロッサリー売場新業態を開始します
11月9日(金)、青葉台東急スクエア内 食料品フロア「レ・シ・ピ青葉台」にて
株式会社東急百貨店(以下、東急百貨店)および株式会社東急ストア(以下、東急ストア)は、11月9日(金)から、商品構成・価格設定・陳列などすべての商品販売戦略[マーチャンダイジング(以下、MD)]について、共同でのマーケティングなどで連携するグロッサリー(食料品雑貨)売場の新業態(以下、本業態)の展開を開始します。
本業態は、百貨店業態ならではの専門性・希少性の高いこだわり商品と、スーパーマーケット業態の幅広い品揃えと値ごろ感のある商品を、地域特性やお客さまニーズに合わせて柔軟に組み合わせるMD融合型新業態です。百貨店、スーパーマーケットの両業態を持つ東急グループの強みを生かした展開であり、東京急行電鉄株式会社の中期3か年経営計画における重点施策の1つ、「リテール事業の再構築(グループ各社のリテール事業の強み・リソースの連携推進による競争力向上)」の一環として進めるものです。
本業態導入1店舗目は、商業施設「青葉台東急スクエア」内で東急百貨店が運営する食料品フロア「レ・シ・ピ青葉台」内のグロッサリー売場とし、従来の専門性・希少性の高い商材に加え、トレンドや、お客さまのライフスタイル多様化とともに高まった「日常使い」「健康志向」「個食・簡便商品」といった幅広いニーズにも対応し、ワンストップのお買いものが実現する売場に生まれ変わります。
なお、「レ・シ・ピ青葉台」は、グロッサリー売場の新業態展開と合わせて、11月9日(金)に、「青葉台東急フードショー」としてリニューアルします。(※1)
東急線の主要駅の1つで、幅広い世代の方のご利用がある田園都市線青葉台駅における、本業態での柔軟なMD展開は、将来的な沿線の食マーケット変化を先取り提案する重要な試金石と位置づけています。今後も、東急百貨店、東急ストア両社の強みを生かした連携を推進し、既存店への導入や新たな展開も検討し、お客さまニーズによりマッチしたグロッサリー売場のご提供を進めます。