川崎の商業が更なる活性化・競争激化へ
川崎の商業施設と言えばラゾーナです。ラゾーナが出来る前は東口が断然開発が進んでいました。バブル前後から地下のアゼリアを中心にラチッタデラや、さいか屋が東口に集中しておりバスターミナルもあることから人の流れも自然と東口に集約されていました。しかし、ラゾーナが出来て以来、川崎の人の流れは西口が主流となりました。駅と直結した大型商業施設であるラゾーナは人気を集め、購入動機のある買い物客は西口に向かうようになってしました。
その結果としてかつて商業の中心地だった東口の商業地域への客足は減り、川崎唯一の百貨店さいか屋の閉店、東口駅前商業施設のルフロン内の川崎丸井も閉店と一気に東口商業に陰りが見えてきました。そんな中、アゼリアがフードを中心の意欲的なリニューアルを行いました。しかし一度流れが変わってしまった川崎の商業事象は大きな変化を起すことはむずかしく、依然としてラゾーナ1強体制に変わりはありませんでした。
川崎ゼロゲート イメージパース 株式会社パルコ ニュースリリースより抜粋
今年に入りアトレが駅中を増床し、少しづつ人の流れを変えていっていると思われた4月にJフロントリテーリングのパルコがさいか屋跡地にパルコが都市型商業施設ゼロゲートを19年秋にオープン予定で開発することを発表し、東口に新たな人のながれをつくるのではないかと期待感が生まれました。
川崎西口再開発 商業ゾーンイメージパース 東日本旅客鉄道株式会社のプレスリリースより抜粋
そして川崎駅西口の開発未着手部分を東日本旅客鉄道株式会社が2021年春竣工に向けて本格的に開発をスタートしました。ラゾーナとJRの手がける西口、アゼリアとゼロゲートそしてラチッタデラの東口2つのゾーンを東西通路で結んで回遊しやすいようには今後も開発されていくようです。西口そして東口も開発が進むことで川崎自体の商業は盛り上がり、多くの買い物客を引き込んでいくのではないかと思われます。