東京急行電鉄株式会社の行うスタイリッシュな高架下開発が加速
中目黒高架下で成功した東京急行電鉄株式会社は、この度池上線の高架下に新たに商業施設を開設しました。これは都市部の電鉄系の商業施設開発企業に再び衝撃を与えることになります。ご存知の通り、東京急行電鉄株式会社の沿線は東京五輪のタイミングで拡大し栄えた場所が多いために洗練された都会部であったり、比較的富裕層が住んでいる場所が多かったりします。そういった土地の背景をベースにその土地にあった高架下の開発をここ最近精力的におこなっていらっしゃいます。
他方で、これまでも各電鉄系の商業施設開発企業は繰り返し高架下を開発してきました。京浜急行電鉄株式会社は品川から逗子および横須賀までの沿線の多くが既に高架化されており、その土地々々にあった、地域のニーズにあった開発を行われています。高架下の開発には正解のMDは存在せず、その土地々々にあった開発をすることが最も正解に近いものではないかと思われます。
しかし、東京急行電鉄株式会社の手がける商業施設はどれもおしゃれで文化の香りがするものが多いので、電鉄関係の商業施設開発企業に対して電鉄会社からああいう風な開発をしたらいいのではというプレッシャーがかかりそうな予感がしますが、あれは東京急行電鉄株式会社だからできることだということを忘れないでいただければと思います。東京急行電鉄株式会社だからできる、しっかりとしたコンセプトを打ち出した高架下の商業開発に今後も注目です。以下、東京急行電鉄株式会社のプレスリリースより抜粋。
2018年3月13日、池上線 五反田~大崎広小路駅の高架下に新たな店舗が誕生
~新業態のライフスタイルショップや昭和感漂う横丁エリアなど、こだわりが光る店舗が集い「池上線五反田高架下」として、新たな高架下コミュニティ空間に生まれ変わります~
当社は、2018年3月13日(火)に、池上線五反田駅~大崎広小路駅間高架下に新たに5つの店舗(以下「本施設」)を開業します。
また本施設の開業と合わせ、既存の「魁力屋」「五反田桜小路」を含めた五反田駅から大崎広小路駅にかけての約230mにわたる高架下エリアが、「池上線五反田高架下」として計13店舗が入居する新たな商業施設に生まれ変わります。
本施設は、「URBAN EXPERIENCE」をコンセプトに、都会の中でも日常とは異なる体験ができるエリアを目指します。多くのベンチャー企業が目黒川沿いに拠点を構える五反田駅から至近かつ、自転車専用道が整備され、サイクル通勤者が増えている山手通りに面する立地で、多様な個性とこだわりを持つ人々を満足させる、ユニークなテナントで構成します。
まず、山手通りに面して、自転車を切り口としたユニークなライフスタイルを提案する新業態「STYLE-B」が出店します。自転車販売、シャワーブース付の室内駐輪場やコインランドリーに加え、ドーナッツ専門店「DOUGHNUT PLANT」、「旬八青果店」と連携したカフェスペースも設けます。さらに、当社高架下では初となる醸造所兼クラフトビールバー「RIO BREWING & CO. 東京醸造所」をはじめとした3店舗のこだわりが光る店舗が連なり、昭和の雰囲気ただよう横丁エリア「五反田桜小路」と融合することで、新たなコミュニティ空間が誕生します。施設デザインは、広島県尾道市の「ONOMICHI U2」などを手掛ける谷尻誠氏と吉田愛氏が率いる「SUPPOSE DESIGN OFFICE Co.,Ltd.」が、既存の五反田桜小路エリアの意匠リニューアルも含めて担当します。高架橋をインテリアとして生かしたり、天井をガラス張りにして真上を走る電車を店内から眺められる店舗を作るなど、これまでの高架下のイメージに捉われない、スタイリッシュでゆったりとした居心地の良さを演出し、思わず集いたくなるような空間を創り出します。
当社は、今後も駅構内、高架下にて順次新規開業およびリニューアルを予定しており、東急線沿線の活性化に寄与する商業施設開発を進めることで、生活価値の向上に努めます。
本施設の詳細は別紙の通りです。