タイムステーションNEO、21年入居のりんくう泉南店をリニューアル イオンモール一点集中で70店舗を構築したナカザワの戦略
株式会社ナカザワ(滋賀県湖南市、1952年創業)が展開する時計専門店「タイムステーションNEO」は2026年3月19日、イオンモールりんくう泉南店をリニューアルオープンした。2004年の施設開業以来21年間、同一施設に入居し続けての初めての区画移転だ。
ナカザワは国内外に70店舗超を展開し、年商は約43億円。国内最大のザ・クロックハウス(セイコーウオッチが約40%出資、約190店舗)に次ぐ規模の時計専門店チェーンだ。その出店戦略に最も特徴的なのは、イオンモールへの集中度の高さだ。国内店舗はイオンモールを中心としたインショップ展開を基本とし、2014年に開始した海外展開(中国・ベトナム・カンボジア)も「すべてイオンモール内に出店」と明記している。施設デベロッパーとの関係で言えば、イオングループとの共進化という戦略を国内外で一貫して実行している。
競合のザ・クロックハウスがセイコーウオッチグループと資本業務提携でブランドメーカーとの連携を強化する方向性を取るのに対し、ナカザワは流通プラットフォームとしてのイオンモールとの共進化という異なる軸で事業を組み立てている。グランドステージNEO・タイムステーションNEO・タイムランドナカザワ・ウオッチステーションbrioと4つのブランドを展開し、施設の立地特性に応じて使い分けるポートフォリオ型の運営も特徴だ。
注目すべき副次的な動きとして、わたあめ自動製造機「CANDY SPIN」の展開がある。タイムステーションNEOに隣接する区画に全自動わたあめ自販機を設置し、現在全国19カ所に広がっている。「時計売り場の体験価値を商品販売から体験享受の場へ広げる」とナカザワは説明する。スマートフォンの普及で時計の購入動機そのものが薄れていく中で、来店理由を時計以外の体験から生み出すという発想だ。時計専門店としては異色の判断だが、集客と滞在時間という観点ではSCテナントとして理にかなった施策でもある。
りんくう泉南のリニューアルは施設全体で41店舗が刷新される大規模改修の一環だ。21年間同一施設に入居し続けてきたタイムステーションNEOが今回初めて区画移転を行うという事実は、施設側とのテナント関係が長期にわたり安定していることを示している。イオンモールとの共進化という戦略の生きた事例として読める。以下、同社のプレスリリースから画像と店舗概要を引用。
【店舗概要】
店舗名:タイムステーションNEO イオンモールりんくう泉南店
・所在地:〒590-0535 大阪府泉南市りんくう南浜3-12 イオンモールりんくう泉南店 2F
・営業時間:10:00~21:00
・電話番号:072-480-4545
・リニューアルオープン:2026年3月19日(木)





