築地と豊洲のミライ
昨年の8月末、築地市場の豊洲移転計画がペンディングになってから一年が過ぎた。その間、市場の方々は、日々の生活の為に働きながらも、複雑な心境であったとお察しする。あげくに、予想通り、予定通り、豊洲は進む。
で、築地は???といえば。
『はい、両方やりますよ、決定です』
と、なんと!!二兎を追うという、素晴らしい判断がくだされた。いいのです、この時代、二兎でも三兎でも、追えるなら追えばいい。出来ることはなんでもやればいい。将来収入に変わったらいいのだから。
しかし、にわかに気になったのが、豊洲の『千客万来』構想だ。DPEで上場経験のある創業者が、機を見て、温泉ビジネスにシフトしたことで大成功を収め、東京都に見込まれて事業主体となった万葉クラブの構想だ。『千客万来』素晴らしいネーミング。にぎやかで楽しそうな風景が想像できる。
しかし、思った通り、どっちも!!という結論にかなり消極的になっているという報道がされていた。それはそうだ、そもそも最初と話が違うのは、絶対によくない。それに、イメージを落としかねない問題や延期で疲弊されているであろう事も理解できる。なんにしても、商売をする人間にとってみれば、集客が見込めない恐怖は耐え難い。ガラッガラの施設で商売なんかしたくないと思うのは当たり前である。でも、ガラッガラになるのだろうか?
市場関係者、内外観光客、地元民、就業人数だけでも、半端ない天下の銀座の隣である。ましてや、築地から豊洲までなんて歩ける距離だ。運動好きなら。元気なら。まあ若ければ。
なんといっても、こんな知名度の高い一等地で商売ができるとは幸運としかいいようがない。ましてや、今やネット社会、辺鄙なところでも、集客ができる時代なのである。決まったことは決まったことで、豊洲と築地の心を合わせて盛り上げて頂きたい。
それに、早くスタートしていただかないと、またもや、立派な有識者方やMs.人工知能様の貴重なご意見で方向性が何度も見直され、都の職員さん始め、具体的に働く方のご苦労が増えていくだけなのである。
余計なお世話だが、豊洲と築地のこれからが、益々気にかかる。
参考リンク
http://www.manyo.co.jp/
http://www.sankei.com/politics/news/170729/plt1707290005-n1.html