錦糸町に新たなすし居酒屋が誕生—INGS社が「魚の登竜門 すしショップ百太郎」をオープン
株式会社INGSは2025年2月8日、東京・錦糸町に新業態となるすし居酒屋「魚の登竜門 すしショップ百太郎」をオープンする。本店舗は、大阪の繁盛店「スタンドふじ」との業務提携により実現し、さらに中目黒の人気海鮮店「魚の店 オカモ倶楽部」を手掛ける株式会社オーゼットカンパニーが日替わりメニューを監修する。
日本の寿司市場は近年拡大を続けており、2023年の市場規模は約1兆4,974億円に達した。特に回転寿司業界は、スシローやくら寿司などの大手チェーンによる市場牽引で成長を続けており、その規模は2021年度時点で約7,400億円と過去最高水準に達している。一方で、すし居酒屋という新たな業態も注目を集めており、寿司と居酒屋メニューの融合による新たな食体験が求められている。
「魚の登竜門 すしショップ百太郎」は、こうした市場の動向を踏まえた新しい寿司の楽しみ方を提案する店舗である。回転寿司のような低価格帯と、通常の寿司店のような本格的な味を両立させつつ、居酒屋としての気軽さを取り入れることで、幅広い客層に訴求することを狙う。
本店舗の最大の特徴は、「映え」よりも「旨さ」にこだわる点にある。市場ではなかなか流通しない魚や、地域や漁獲時期によって味が異なる魚を厳選し、適正な価格で提供することで、一般の寿司店では味わえない魚の魅力を堪能できる。また、居酒屋スタイルを取り入れることで、寿司だけでなく酒のつまみとして楽しめるメニューが充実している点も特徴的だ。
メニューには、定番の寿司ネタに加え、「百太郎盛り」や「トロ塩」といった特徴的な料理が揃う。特に「百太郎盛り」は、市場で余らせたくない魚をお得な価格で提供することで、リーズナブルながらも高品質な寿司体験を実現している。価格帯も回転寿司よりやや高めに設定しつつ、通常の寿司店よりもリーズナブルに抑えることで、利用のしやすさを重視している。
また、同店は市場のトレンドを反映し、夫婦や家族、仕事帰りの一杯を楽しむ層をターゲットとしており、深夜営業(28時まで)による利便性の向上も図る。錦糸町という立地も考慮し、ビジネスパーソンや観光客にとって利用しやすい店舗として展開していく方針だ。
このように「魚の登竜門 すしショップ百太郎」は、日本の寿司市場における新たな選択肢を提示する店舗となる。回転寿司が席巻する市場において、「回さない寿司」を居酒屋スタイルで提供することで、新たな顧客層の開拓を目指す。INGS社の他ブランドと同様に、カジュアルながらも質の高い食体験を提供することで、寿司業界に新たな風を吹き込むことが期待される。以下、同社のプレスリリースから画像と店舗概要を引用。
店舗概要
住 所:東京都墨田区江東橋2-16-9 錦糸町旭屋ビル1・2階
交 通:JR錦糸町駅南口より徒歩4分、都営新宿線住吉駅B2出口より徒歩15分
営 業:17:00〜28:00
定休日:年中無休
電 話:03-5699-0966
席 数:65席