製造業の新たなビジネスのあり方
コロナ禍で大きく変わったのは小売業や商業施設だけではありません。製造業も大きく変わっていきました。これまで製造業者は新たな商品を開発した後には展示会などで新作発表を行い、問屋や大口小売事業者などにアピールして新作の販売促進をおこなってきましたがコロナが広まり展示会自体が行われなくなってしまいました。
販路への告知がリアルではなくメールやWEB上というバーチャルスペースとなったことで動きがわるくなっていってしまいました。その結果として企業によっては新作の販売に苦戦している製造業者も現れています。今回のニュースは文具の株式会社研恒社が渋谷の東急百貨店本店に店舗をOPENしたいというものです。
株式会社研恒社は書きやすい、保存しやすいノートのスライドノートを販売する老舗印刷会社。スライドノートは「ノートとしての用途と簡単に綴じてまとめられるファイルとしての用途、ファイルから簡単に外せるスキャニングのしやすさなど、デジタルツールとともに使用するシーンを視野に入れて開発された着脱が簡単な仕組みのノート/ファイル。できるだけ無駄な用紙を使わないサイクルを目指して作られた新しい試み」が評価され、2021年グッドデザイン賞を受賞した文具。
そのスライドノートのショールームとしてBtoBの商談の場所としても今回の出店は機能させることを想定しているとのこと。展示会が出来ないのであれば、消費者のニーズを充足させながら、消費者のニーズを改めて確認しながら、商談ができる場所をつくってしまおうという新たな試みとなります。その他多くの製造業者に影響を与える出店となっていくのではないかと思います。
以下、株式会社研恒社のプレスリリースより画像と店舗概要を引用。
■店舗情報
SlideNote & kaku souvenir
住所:東京都渋谷区道玄坂2-24-1 東急百貨店本店2階
営業時間:10:30〜18:30(全日)
アクセス:東急東横線・田園都市線、JR、東京メトロ銀座線・半蔵門線・副都心線、京王井の頭線 渋谷駅から徒歩約5分