百貨店もライフスタイル提案へ
本を中心にして様々なコンテンツを散らばめるスタイルで成功したライフスタイル提案型店舗といえば蔦屋書店のT-SITE。商業施設がそれを見習って同様のコンテンツ型店舗の開発を行うのだと思っていたら・・・・。なんと百貨店が地方のセレクトショップMDを130坪に誘致するという画期的な開発をおこなう。
ウィキペディアによると百貨店(ひゃっかてん)は、単一の企業が複数の分野の専門店を統一的に運営し、それら専門店を面積が広い大規模な店舗に集約し多種類の商品を展示陳列して販売する小売店のことである。としている。そもそもセレクトショップの大型版のはずの百貨店が編集型小型セレクトショップを取り入れる世の中になるとは思っても居ませんでした。
商業施設でもこの流れはあり、横浜ワールドポーターズでは1Fにハワイアンタウンというハワイのフードや衣服をテナントミックスしたゾーンがあります。ハワイアン風の内装をデベロッパーが負担してハワイアンMDを作り上げています。ハワイアンタウンではフードはフードで、アパレルはアパレルで別れていますが今後はフード、雑貨そしてアパレルが融合したゾーンが生まれるくるのではないかと思います。今回の東京大丸の挑戦はその礎になるMDになるのではないかと思います。
以下、株式会社大丸松坂屋百貨店のプレスリリースより抜粋。
“心地良いくらしの楽しみ方を提案” 大丸松坂屋百貨店の新しい形の編集ゾーン / 大丸東京店に『Lib Tokyo』(リブ トーキョー)オープン
新編集売場『Lib Tokyo』(リブ トーキョー)が、3月3日(金)(予定)、大丸東京店6階にオープンいたします。
百貨店を取り巻く環境が激変している現在、時代や社会の少し先を見据え、“新しい価値”をお客様に提供していくことが求められています。そこで大丸松坂屋百貨店では、他業態との協業など外部の知識やノウハウを活用し、従来の売場づくりとは考え方も手法も違う「新しい編集売場」の取り組みを進めており、大丸京都店「アミューズ・ボーテ」(化粧品)に続く新編集売場の第2弾として展開いたします。
新編集売場『Lib Tokyo』は、物販とカフェ、書籍が一体となった130坪の開放的な売場環境のもと、葉山の人気ショップのオーナー高須勇人氏がプロデュースする衣食住を編集した大丸初のコンセプト型セレクトゾーンです。■コンセプト:Life is beautiful ~都会の中で海辺のような風を~
始発駅でも終着駅でもあり、毎日多くの人が行き交う東京駅。
そこに、時間が少しだけゆっくりと流れる場所を作りました。
大丸東京店6階にオープンする「Lib Tokyo」※ は、海辺のような気持ちのいい風が吹く場所。永く愛用していただけるシンプルでチャーミングな服や雑貨、丁寧な手仕事が光るレザー製品、個性を輝かせる帽子、生活に寄り添う植物、その人の魅力を引き出すコスメティックのショップとともに、カジュアルな料理とクラフトビールが味わえるビーチスタイルカフェ、知的好奇心を刺激する書籍が並ぶライブラリーを調えました。都会の真ん中にありながら、心地よく時を過ごしていただけます。
※『Lib』という言葉は、“Life is beautiful”(生活を美しく彩る)、“Live in Tokyo”(東京の今を生きる)、“Library(本を通じて新しい知識に出会える場)”という意味を込めた造語です。
■店舗環境
外光の射し込む開放的なカフェやブランド毎の垣根のないリラックスできる130坪の共通環境で、今までにないゆっくり過ごせる場を提供いたします。