水戸を元気にする施設の誕生
茨城県水戸市に新たなランドマーク的な立ち位置の施設が生まれる模様です。水戸のマルイ跡地に株式会社やまきが商業とオフィスエリアのある施設を来年に向けてリーシングを開始したとのこと。数々の商業施設プロデュースを行ってきた同社の今後を占う開発になるのではないでしょうか?
茨城県といえば農業県、関東の農作物を生産する場所というイメージですが、水戸市では年々樹園地や田畑は減少傾向にあります。では第2次産業はどうか?建設や製造業は縮小している産業で且つ、中小の工場が多い街で1人から4人の事務所が全体の事業者の半数を占めています。では第3次産業はどうか?中心市街地の空き店舗率は上昇し、中心市街地の歩行量は減少し、市内の売り場面積は過去20年間減少を続けている街です。いわゆる一般的な地方都市のありがちな傾向に当てはまるのではないかと思います。
1.人口の減少
2.農地の放棄
3.製造・建設業の弱体化
4.商業市場の弱体化
これらがチェーンのようにつながって連動していくのが地方都市にありがちな傾向です。これらの傾向が一度発生してしまうとなかなか歯止めが効きません。
今回の開発地は水戸駅とペデストリアンデッキでつながっている旧マルイ。駅の乗車数は取手駅を除く茨城県では1位の3万人規模。3万人というと熊谷、拝島、西国分寺あたりの駅と同等になります。お気づきかと思いますが、それら類似駅はほぼほぼ大きな企業はなく住宅地となります。水戸は茨城の中心地ということもあり、茨城の著名企業は多いのですが県外から大きな企業がそこまで入ってきてはいません。茨城の平均時給は948円。全国の平均が1020円なのでそこから考えても80円安いのが茨城です。
首都圏からもアクセスが可能で人件費が比較的安い水戸はもしかしたら、労働集約型の事務作業を行う拠点としては可能性があるのかもしれません。コールセンターやデータセンターなどを新たな拠点を構える場合には、水戸は適している場所かもしれません。
おそらく労働集約型のオフィスを上層階に配置、2Fにははたらく人向けの飲食店というレイアウトになるのではないかと思います。足元の企業をこのビルに誘致することはほぼ不可能なので、東京もしくは海外から企業を誘致することになるのではないかと思いますが株式会社やまきならやるのではないかと思います。今後のこのビルの今後には注目です。
水戸駅前・丸井撤退跡に水戸の新たなランドマークとなる複合オフィスビル「M’s International (仮称)」 が2019年秋に誕生~商業エリア、オフィスエリアのリーシングを開始~
株式会社やまき
複合商業施設コンサルティングを行う株式会社やまき(所在地:東京都港区、チーフコンサルタント山下修平) (以下、当社)は、水戸駅前のマイムビルの再生事業に着手、事業主体「合同会社やまき水戸開発」を設立し、2019年秋に複合型オフィス「M’s International(エムズインターナショナル)(仮称)」の2階商業エリア、3階~9階オフィスエリアのリーシングをスタートし、2019年秋にグランドオープンを予定しております。
■ 6年連続 魅力度ランキング47位!? やまきが茨城・水戸を選んだ理由
近年、日本の地方都市が抱える最も重要な問題のひとつ、若年人口の都市部への流出、昼間人口の減少。水戸は、人口約27万人、都心から100kmという近さでありながら、同課題が問題視されていました。また魅力度ランキング6年連続最下位(※)の茨城県の県庁所在地である水戸が世界に誇れるインタナーナショナルシティへと生まれ変わるべく、今年9月に閉店した駅前「丸井水戸店」を“水戸のランドマーク”となる複合オフィスビルとして再生することで、当社は今後の地方商業施設再生の新しい解決策を提案してまいります。※民間調査会社「ブランド総合研究所」調べ■ 次世代のインターナショナル複合型オフィス「 M’s International (仮称)」主な特徴
当社が提案するのは、そこに働く全ての人が誇りを持ち“自慢できる”オフィスです。これまでの複合商業施設の再生を大小合わせて100件以上行った経験を活かしホスピタリティの提案やアメニティ空間等を取り入れるなどして、朝の顔、昼の顔、夜の顔と一日のリズムを感じながら働くことができ、今までの水戸にはない次世代の複合型オフィス空間を作ります。①オフィスのステイタスを現す“特別な空間”=メンバーズサロン
このオフィスビルの最大の特徴は、最上階に位置するオフィスで働くメンバーのための会員制サロンを設置すること。そこで働くワーカーたちの快適なオフィス生活をサポートするための「コンシェルジュサービス」をはじめ、モーニングからディナー、会食まで利用できる「バー&レストラン」、「ライブラリーラウンジ」、シアタースペースを設けた「カンファレンス」、「フィットネスジム」を備え、ビジネスシーンの枠組みを超えた活用により、プライベートシーンまでをも充実させることが期待できるメンバーズサロンは、まさにここで働くことのステイタスを現す特別な空間です。② エリア内随一の好立地は水戸を象徴するランドマークタワーへ
M’s International(仮称)2階メインエントランスは、JR水戸駅直結のペデストリアンデッキを使用することで雨の日も濡れずにダイレクトインが可能。また同エリア随一の好立地を誇る当建物は、水戸駅前のランドマークタワーとして、水戸駅を象徴する新たなシンボル的存在となります。③ 計画実現のために強力なプロジェクトチームを結成
当事業の建築設計は、都市計画コンサルタント・建築設計等で著名な株式会社UG都市建築、オフィステナント誘致は東京電力グループとして信頼性が高い東電不動産株式会社、商業テナント誘致は、複合商業開発コンサルタントの株式会社やまきの3社によるプロジェクトチームを結成。水戸の街に賑わいと潤いを創出してまいります。■ 物件概要
名称: (仮称)M’s International
所在地:茨城県水戸市宮町1-2-4マイムビル
交通:常磐線・水郡線・鹿島臨海鉄道大洗鹿島線「水戸」駅徒歩1分
事業主:合同会社やまき水戸開発
設計監理:株式会社UG都市建築
企画開発:株式会社やまき
運営管理:株式会社やまきプロパティ
構造:鉄骨鉄筋コンクリート造、一部鉄骨造
階数:地上10階、地下3階、塔屋2階
敷地面積:4,316.447㎡(1,305.72坪)
延床面積:37,681.559㎡(11,398.67坪)
建築面積:3,483.170㎡(1,053.65坪)
昇降機:エレベーター7基(うち貨物用1基)
駐車場:地上平置駐車場210台(2018年8月現在)