未来の書店のあるべき姿 新刊・古書店 henn books
皆さんは今現在情報を探す時にどうやって探しますか?ネットで検索しますか?AIに頼りますか?今現在なにか探したい時に書店に足を運ぶ人はほぼ居なくなったのではないでしょうか?本を探すときでさえネットで検索してレビューを見てそれからネット通販で電子書籍を購入するなんて方も増えているのではないでしょうか?そうなると書店は今後どうなっていくのでしょうか?
過去数年間で書店の数は緩やかに減少しており、2020年時点で書店数は前年比3.6%減の1万1,024店でした。特に中小規模の書店の閉店率が高いとされています。その理由としては、紙媒体による雑誌や書籍の販売不振、店舗の老朽化、後継者不足などが挙げられます。
出版物の販売については、書店が得られる利益は定価の約20%とされています。このため、高回転率の雑誌やコミックスの販売が減少すると、それまでこれらに支えられてきた書店の経営が成り立たなくなる恐れがあります。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、一部の書店では臨時休業や時短営業を行うことが必要になりました。また、週刊誌の販売部数は減少し、一部の月刊誌では一時的に休刊や延期が発生しました。しかし、一方で、テレワークや休校の増加に伴い、ビジネス書や学習ドリルなどの需要が増加しました。
大手書店では、店舗販売以外にもネットや電子書店、カフェ併設展などの事業も展開しています。例えば、紀伊國屋書店は出版社との直接取引を本格化させており、このような取次ぎを介さない書店が増える可能性があります。以上のトレンドを踏まえると、書店自体に新しいビジネスモデルの開発が必要となると言えるでしょう。出版不況の中、利益率の高い商品が不振であるため、書店業界全体で大きな方向転換が求められています。
そんな中で、一般社団法人学びの文庫が新刊・古書店 henn books (愛知県名古屋市中区新栄1丁目6-3 シャインビル2F)を、2023年5月31日にオープン。大正から昭和初期の日本には、謎解き以外の要素を含む怪奇、幻想、猟奇、SF、冒険等の幅広いジャンルの探偵(推理)小説である、”変格” 探偵小説があり、この「変格」の源流のひとりであり、愛知県蟹江町の生まれで、名古屋市の鶴舞公園近くに住んでいた「小酒井不木」にフューチャーした書店として新店をオープン。小酒井 不木は、日本の医学者・随筆家・翻訳家・推理作家・犯罪研究家。別名は鳥井零水。医師で順天堂大学名誉教授の小酒井望は長男。 医学者として生理学・血清学の研究で国際的な業績を上げており、また医学的知識を生かした探偵小説・評論・随筆を執筆して探偵小説の大衆化に貢献したとされる人物。愛知県蟹江町の協力を得て、動画配信サイト Youtube で配信している小酒井不木原作の映像作品などを紹介した蟹江町作成の小酒井不木に関するパンフレットを配布しているとのこと。
「新刊・古書店 henn books(ヘンブックス)」は、主に4つのテーマで選書。
日本の名作探偵小説の本棚
海外の名作探偵小説の本棚
科学・医学の本棚
文学の本棚
これらの本棚は、昭和4年に発行された改造社『小酒井不木全集』から抽出したキーワードを参考にして選書し、構築。他では体験できない特別な編集を施したこういった店舗が今後書店の新たな活路となっていくのではないかと思われます。今後の新刊・古書店 henn books(ヘンブックス)の展開に注目です。以下、一般社団法人学びの文庫のプレスリリースから画像と店舗概要を引用。
【店舗概要】
店名:新刊・古書店 henn books
住所:〒460-0007 愛知県名古屋市中区新栄1丁目6-3 シャインビル2F
アクセス:名古屋市営地下鉄東山線 新栄町駅より徒歩3分(広小路葵交差点近く)
営業時間:10:00-19:00 ※営業時間は変動する場合がございます。
定休日:不定休
メールアドレス:info@hennbooks.store