日本伝統文化を新しいカタチで支えるお店
ごく個人的なお話になりますが私は着物を休日に着て過ごすことがあります。着物といってもウールで作られたものやデニムのものなど簡単にケアできるものを愛用し、帯は兵児帯といって締めやすいものを締めていたりします。着物は日本の気候にあっていて機能的なデザインで着心地も抜群なのでくつろぎ着として着ています。
しかし、年々着物を着る人も着物を作る人も着物を売る人も減少傾向にあります。これは今に始まった話ではなく数十年かけて起こっている現象でもあります。なぜ着物が売れなくなったの?着られなくなったのか?原因はいろいろな要因が複雑に絡まったものがあるのではないかと思っています。このまま衰退していくかに思われていました。
しかし、着物の生地のデザイン性を着るものではなく、「見るもの」に昇華してしまったらどうか?というチャレンジをおこなっている企業があります。今回のニュースはそんな挑戦をされているタツミヤ・インターナショナル株式会社のリリースを抜粋。創業80年の浅草の老舗呉服屋が国内外の観光客に向けて、「日本の伝統美である着物を身近なものにして着物文化を広めたい」という思いで昨年末にOPENしたのがオリジナル創作和小物専門店「浅草たつみや 雷門店」です。
昨今海外からのお客様や日本に仕事で滞在された海外の方が帰国の際に帯を購入されているという話を呉服屋で聞きました。帯をテーブルクロス代わりに使ったり、襦袢をナイトガウンとして使ったりするのだということです。結構高額な西陣の帯などが売れているとか。他方でリサイクルの西陣帯をクラッチバックにして販売し、海外で販売しているクリエイターもいるとか。着物の生地は国内よりも海外で高い評価をされ始めています。
その生地をうまく活用し販売数を伸ばしていくと生産者が働くことができるようになります。生産者が働くことができ、ものが流通するようになれば徐々に着物文化も日本に再度根づく可能性だってあります。そういった意味でも今回のタツミヤ・インターナショナル株式会社のオリジナル創作和小物専門店「浅草たつみや 雷門店」には注目していきたいと思います。
以下、タツミヤ・インターナショナル株式会社のプレスリリースより抜粋。
外国人から高い評価の“着物ファブリック”専門店
12月23日浅草雷門にオープン
~西陣帯で作ったオリジナル「着物タンブラー」など
創作和小物約150点を提供~オリジナル和小物制作販売を手掛ける、タツミヤ・インターナショナル株式会社(所在地:東京都台東区、代表取締役:澁川智一)は、浅草雷門すぐの立地に、日本では当社でしか扱いのない高級西陣正絹帯素材を使ったオリジナル創作和小物専門店「浅草たつみや 雷門店」を開設、2016年12月23日(祝・金)から営業を開始します。
取り扱う商品は、タンブラーやタペストリー、テーブルランナー等のオリジナル着物ファブリックス、正絹帯、高級和小物の龍村美術織物や荒磯商品、粋柄巾着、ポーチ、和柄チーフなどの約150種類の厳選した和小物です。
特に主力商品である「着物タンブラー」は、新品の高級西陣帯から僅かしか取れないお太鼓柄部分を贅沢に使った浅草たつみやオリジナルのステンレス製タンブラーです。(「着物タンブラー」は当社の登録商標です。)
これまでは、和柄プリント生地、ポリエステル製西陣織、中古帯では絹織物独特の立体的な光沢と煌めきを表現することはできませんでしたが、このたび新品未使用の西陣正絹帯をそのまま素材にすることで、この課題を解決しました。
種類はタンブラー型(380ml)とマグボトル型(220ml)の二つのタイプがあり、価格はそれぞれタンブラー型が8,000円から35,000円、マグボトル型が6,000円から30,000円(各税別)です。またギフト用に、天保年間創業、浅草木具定商店謹製「倹飩(けんどん)式桐箱」(別売)を用意しています。浅草たつみや雷門店は、浅草雷門のイメージを取り入れ日本伝統の格子や広いガラス面の採用と店内の商品構成により、和と洋が調和した空間を演出しています。
また、特に昨今需要の多い訪日外国人観光客に配慮した外国語表記と英語での接客応対や、当店の袢纏を羽織っての記念撮影やプレゼントなどのサービスも提供します。<店舗概要>
■浅草たつみや 雷門店
住所:〒111-0032 東京都台東区浅草1-18-2 (浅草雷門より徒歩10秒)
Tel:03-6231-6140
Fax:03-6231-6149
http://tatsumi-ya.tokyo<店舗開設の背景>
浅草たつみやは、浅草創業80年の老舗呉服屋です。2012年に三代目を継承した二代目長男の当社代表取締役は、「日本の伝統美である着物を身近なものにして着物文化を広めたい」と強く思い、高級呉服を素材にした着物タンブラーの制作を開始しました。
テーブルランナーやクッションなど自社製品を拡充し、’本物の正絹着物の美しさを日本や海外からの観光客に広く感じてほしいと’の思いから、今回浅草雷門近くに新店舗の開業を決定しました。<会社概要>
【浅草たつみやについて】
浅草創業80年の老舗呉服屋。高級呉服や浅草随一の帯を取り揃え、今では希少な西陣正絹丸帯を多数保有する東京でも数少ない呉服屋です。本店は、台東区浅草3-10-1(浅草千束通り商店街入口角)にございます。浅草観光連盟賛助会員。
【タツミヤ・インターナショナル株式会社について】
本社:〒111-0032 東京都台東区浅草3-10-1
代表者:代表取締役 澁川 智一
設立:2008年3月19日
資本金:500万円
Tel:03-6231-6140
Fax:03-6231-6149