店舗はいいが商業施設はどうか?
昨今SDGs的なアプローチが全業種業態に浸透しつつある。店舗においても同じことが言える。H&Mの池袋店が100%再生材を利用した什器を導入したことなど記憶に新しい。実際に訪問してみるとすべての什器ではなく一部少量のものではあったが実際に再生材の什器は存在していた。同様に再生材を利用する店舗、リサイクル可能な素材を利用して作り上げられた店舗などもどんどん増えていっている。この動きは地球環境にとってはのぞましいことで私達の世界が一歩一歩サステイナブルな世界に近づいていっていることを実感させられる動きでもある。
他方で新規で建築される商業施設はどうだろうか?5月九州あたりで複数の商業施設が建設され創業したがそれらの商業施設はサステイナブルな施設になっているのだろうか?SDGsのアプローチすべてがサステイナブルということではない。某施設では利用者がより使いやすいようにということで子育て世代や車椅子ユーザーにとってアクセスがしやすい施設・サービスを導入したことを全面に打ち出していたが、それはダイバーシティの項目を充足するSDGs的なアプローチ。決してサステイナブルな建築物と両手をあげて言えることではない。大手デベロッパーの課題はSDGsの項目を正しく把握することにある。サステイナブルなアプローチを店子に丸投げして、自分たちは建設の段階では何もしないというのは愚の骨頂。
SDGsのアプローチ、サステイナブルなアプローチが人気になるのは別にいい。それをすべて他人に任せるのではなく、建設段階、計画段階からデベロッパーは盛り込んで行くべきである。他方でテナントは今や各店舗でサステイナブルな取り組みを積極的に行い始めている。特に店舗のコンセプトがサステイナブルな特色を持つ店舗についてはより進んだ取り組みが行われています。イオン株式会社の関連会社、ビオセボン・ジャポン株式会社ではもともとの屋号が「オーガニックっていいね」という意味を持つ店舗だけあって、地球にもやさしいこと、この時代に大切にしたいと思うことが“オーガニック”には凝縮されていると彼らの目指すところにもうたっています。地球にもやさしいことを店舗で今回は積極的に体現していくとのこと。
6月24日に開店するビオセボン自由が丘店では
1.量り売り持ち込み容器対応開始
2.床・壁・天井・什器・レジカウンター・飛沫パーテーション・プライスレール・空調冷媒のすべてをサステイナブルなものを選択するとのこと
ハード面だけではなくソフト面でもサステイナブル対応する同社の取り組みには頭が下がります。今後サステイナブルなブランドだけではなく、通常の店舗でも同様の動きが出始めていくと思われますのでテナント各社は新店開発時にはサステイナブルをどこか念頭に置いた開発が望まれるのではないでしょうか?同時にデベロッパー各社はテナントだけではなく今自社でできるサステイナブルな活動を行い始めるタイミングなのかもしれません。以下、イオン株式会社のプレスリリースおよびビオセボン・ジャポン株式会社のHPより画像と店舗概要を引用。
店舗概要
店名:ビオセボン自由が丘(6/24オープン)
住所:〒152-0035 東京都目黒区自由が丘2丁目11-21 NEWNO自由が丘1階
TEL:-
アクセス:東急東横線・大井町線「自由が丘」駅徒歩2分
営業時間:9:00-21:00
駐車場:なし
取扱い商品:野菜・果物、肉・魚、デイリー、グロッサリー、デリ、化粧品、日用品、ベビー用品
店内紹介:無料Wi-Fi バルクコーナー