差別化戦略をとる100円均業態
100円ショップといえばどこの地域型のショッピングセンターがあるMDですが、それゆえに差別化が難しい業態ではあります。大手各社のMDもほぼほぼ同じようなMDとなっており、1施設に複数の100円ショップが出店することはそうはありません。でした・・・。
でしたというのは、今まさに100円ショップが過渡期を迎えている状態なんです。
2015年秋にはキャンドゥさんが渋谷パルコに新業態OHO!HO!(オホホ)を出店。500円未満の女性ターゲットの新業態を開発しました。現在3店舗、ニッケコルトンプラザ、イオンスタイル板橋前野、津田沼パルコで展開されています。
昨年10月にはダイソーが満を持して東京に新業態の「わ菜和な」(わなわな)をアルカキット錦糸町に出店。和のデザインモチーフの商品だけを凝縮した業態での出店です。
ワッツさんはmeet.やシルクでの展開ではなくワッツという名前で従来型の100円ショップを刷新された形で出店加速。
この背景にはフライングタイガーなどの海外からの100円ショップに近い業態の出店やインバウンド熱の加熱など外的な要因そして、これまでの100円ショップが普及しすぎてスクラップアンドビルドを余儀なくされた市場の状況などがあると思われます。
これからはMDの再編集、ブランドイメージの再構築などを通じて各社新たなアクションが増えてくるのではないかと思われます。今後の100円ショップ業界動向には注目です。