地域社会の起点になる大型店舗の創出
唐突ですがCSRという言葉を知っていますか?企業の社会的責任。平たく言えば地域社会、環境、顧客、取引先、従業員とうまくやっていくことをさしています。今回のニュースは小売店が行う本業を通じた地域社会貢献についてです。小売業ができる地域社会貢献といえば定番は地域住民の雇用なのですが、今回のニュースは違います。店舗の中を地域活性の場として提供するというものです。店舗の場を地域社会貢献するということはどういうことなのか?
今回のニュースは無印良品が函館に約900坪の店舗を開店する。その際にその一部にOpen MUJIという名前のワークショップ・イベントスペースを構えます。そのワークショップスペースなどでハンドクラフトや講演活動など生活に関係する何かを行います。この場所を地域社会の活性化に活かそうというものです。
貢献という名前で一括りにしていますが、本質的には人を集める装置であることには間違えありません。地域の人をあつめて、地域の人のためになることをする。結果としては地域の住民が店舗に集まるわけですから、その時期・そのタイミングで来店客数が伸びる。その集まった地域住民に対してその日から使えるワークショップを無印良品の商品を使って行えばその日の売上はあがるかもしれません。でも、地域住民の課題である地域社会の問題がそこで解決できれば住民にとってもプラス。無印良品にとっても来店客数・売上増加でウィンウィン。うまく考えられた社会貢献活動です。
今後そういった社会課題解決のための大義を持った集客装置でひとを集めるとことが徐々に増加していくのではないかと思います。以下、株式会社無印良品からのリリースを抜粋。
「無印良品 シエスタハコダテ」オープンのお知らせ
地方都市における大型店展開モデル店舗株式会社良品計画(東京都豊島区/代表取締役社長 松﨑曉)は、2017年4月22日(土)に地域社会のコミュニティとしての役割を持つ大型店、「無印良品 シエスタハコダテ」をオープンします。
年間の流入人口約494万人(2015年度)の観光都市、函館。観光名所のひとつ、五稜郭の入口に位置する函館本町地区は、観光客のみならず函館で暮らす人々にとって必要不可欠な商業の中心地です。同地区の整備事業の一環として、函館市も参画するSPC函館本町開発株式会社により建設中の「シエスタハコダテ」は、地上19階、地下1階を有し、地元住民のくらしにも役立つ商業複合施設として2017年4月の竣工を予定しています。当社は、シエスタハコダテの1~3階において、無印良品および北海道・東北地区では初出店となる「Café&Meal MUJI」を運営します。北海道随一の広さとなる約2,700㎡の店内には、北海道で初めてとなるコミュニケーションスペース「Open MUJI」を設置し、地元企業の発展や地域の活性化の役に立つことを目指して、定期的にワークショップやイベントを開催する予定です。またCafé&Meal MUJIでは、地元の食材を活用した新メニューを地元住民とともに開発していきます。加えて、この地域の活性化に貢献すべく、4階において函館市が運営する市民交流プラザ「Gスクエア」の企画・運営にも、積極参加いたします。函館の地元の人々とともに築いていく、新しい無印良品をご期待ください。
なお、2003年より函館駅前にてご愛顧いただいた「無印良品 棒二森屋」は、2017年3月12日をもって閉店いたします。
【店舗概要】
・無印良品
店舗名 : 無印良品 シエスタハコダテ
所在地 : 〒040-0011 北海道函館市函館本町93番地1 1~3F
売場面積 : 約2,500㎡
オープン予定日 : 2017年4月22日(土)・Café&Meal MUJI
店舗名 : Café&Meal MUJI シエスタハコダテ
所在地 : 〒040-0011 北海道函館市函館本町93番地1 1F(無印良品シエスタハコダテ内)
売場面積 : 約200㎡ (60席)
オープン予定日 : 2017年4月22日(土)