劇的変化で株式会社三陽商会が臨む大勝負
株式会社三陽商会の平成28年度12月期決算短信が発表された。バーバリーという看板ブランドとの契約が平成27年春夏で終了したことや事業環境変化の煽りを受けて売上を30%超さげることになったという。これを受けて株式会社三陽商会は新経営計画を決算短信発表と同日に発表をした。
新経営計画は現状進行している5カ年計画を取り下げ全社で取り組む改革プロジェクトの立ち上げとそれに伴う組織構造変更、MD標準化・高度化を通じた粗利改善、EC売上の拡大、コーポレートブランドの事業強化、販売力強化を網羅した計画であった。その中で私が注目したいと思ったのがEC展開と商業施設への積極出店。
今回、新経営計画を策定される上で自社の弱みや環境などについても記載をされていますが、今、消費者は商品を購入する上で雑誌というマスメディアから情報をうけるのではなく、雑誌テレビなどのメディアで見たものをネットで検索して購買意向を高めていく傾向があります。その際には高い割合でスマートフォンを使ってウェブを閲覧していることになっています。
スマートフォンにあわせたウェブマーケティングをしっかり行わなければいけません。今回の経営戦略においてEC売上の成長率を年間平均成長率に関して24%という高い数字をしめし、この先三カ年ウェブに投じる費用を14億円と想定してありますが、計画値に対して販促費用の妥当性は今後検証していく必要性があるように思われます。
他方で販売力強化の中に新規販路開拓を計画されています。商業施設への出店強化という項目がありますように、今後同社は積極的に商業施設へ出店していくことになると思われます。この先の株式会社三陽商会の展開に期待しています。
以下、株式会社三陽商会の今後の計画などについてのリンク
http://www.sanyo-shokai.co.jp/company/ir/pdf/innovation_plan2017.pdf