切り出し業態開発で新たな挑戦
新業態開発を行う上で見ておきたいのが経営の多角化。経営の多角化の古典でみなさんがご存知なのがアンゾフ。その名もH.イゴール・アンゾフという強そうな名前の方ですが、戦略経営の父として有名。元々応用数学の先生だったのですが企業マネージャーとして現場も踏まえた上でのアンゾフ経営戦略論は21世紀の今も読まれ続けている経営戦略論のバイブル。
そのアンゾフが唱えた経営戦略論の中でも多角化についての説明は今にも通じる理論。同じ顧客層に商品を投下するのが水平型、現在の製品の川上・川下に製品を透過するのが垂直型、新たな顧客に対して既存商品を投入するのが集中型、現在製品とも顧客とも関係の無いところに商品を投入するのがコングロマリット型と分類しました。
新業態を開発する上でもっとも多いのが水平型。ブランドを切り分けして顧客にアプローチしていくスタイルです。最も負担が少なく成功しやすいのは集中型。同じ商品を切り口を変えて顧客を変えて投入することで製品開発コストは0でマーケティングコストのみかかるというものです。マーケティングコストといえども企業側に知名度があるとマーケティングコストも下がります。今回集中型で新業態を開発したがの株式会社ワークマン。
株式会社ワークマンが開発した新業態が靴専売業態のWORKMAN Shoes。1号店を大阪のなんばCITYに4月1日にOPEN予定。これまで同社の靴は人気の商品で一般靴の売上は年間100億円を突破しているとのこと。同社の商品の特徴はすべて自社開発商品。フォーマルシューズは扱わない(集中している)。機能性に特化している。価格も低めでついで買いを促しやすい価格帯。商品開発は各分野のプロの監修で開発。
同社はシューズの売上で業界上位3社に食い込む売上を今後あげていきたいとのこと。あながち無理な話ではないと思わせるほど勢いのある同社。今後の展開に注目です。
以下、株式会社ワークマンのプレスリリースより店舗概要と画像を引用。
店舗概要
WORKMAN ShoesなんばCITY店
大阪市中央区難波五丁目1-60
なんばCITY南館2階