再び注目集まるリユースショップ
SDGsの高まりやCSRの高まりから社会問題に焦点を合わせたストアコンセプトを持つ店舗が増加しつつある。特にゴミ焼却に関してのストアコンセプトが多い。世界のゴミの焼却の約7割が日本。冷静に考えればそりゃそうだなんだけどその数字だけ見せられるとどうも多い気になります。日本は島国というロケーションから埋め立て廃棄をしていません。海外の多くの場所で埋め立て廃棄を行っています。それに加えて人口が多い。島国でここまでの人口が多い国は世界広しといえども日本ぐらい。そうなると自然に生活ゴミを含めてゴミ焼却が増えていきます。日本にある大きめの焼却炉はサーマルリサイクルといって熱をエネルギーに変換するリサイクルを進めていますので焼却=悪という図式は簡単に示せないのですが、そこに焦点をあててゴミが多いからリサイクルしましょうというコンセプトが増えていきます。環境関連の問題は色々な側面があるので簡単に義憤にかられて前後関係を見ていないと、環境を利用しているイメージになってしまいがちなので注意が必要です。
でも日本は昔から着るものをリサイクルするという行動をしています。古くは江戸時代の江戸の都市生活者などがうまくリサイクルを活用していました。新しいものを買う→着倒す→リサイクルする→襟にあて布をして着る→着倒す→丈を足して着る→着倒す→ボロボロになったら燃料にする。そんなサイクルがあり、新しいものは日本橋などで販売、古着は浅草橋・秋葉原あたりで販売という具合に商業を含めてエコサイクルがうまく機能していたようです。個人的には非常にエコで理想的な環境都市が江戸にはあったのではないかと考えています。では昨今の日本はどうか?ファストファッションが日本中に覆いかぶさるように出店しており、ファストファッションの古着をリサイクル販売しても誰も買わなかったけど、最近ではメルカリなどで販売できるようになっています。実はリサイクルがうまく回り始めていますが、モノの配送でCO2を排出してしまうので捨てるのとメルカリで販売するのとどっちが環境負荷が低いのかなというところです。
で最近また人気になりつつあるのがリサイクルショップ。関東では秘密のさくらちゃんが大きな話題になっています。前述の輸送費を極限カットして無人でいらない洋服の回収と店舗販売を開始するやいなや話題になり人気となっている。今や岩手県にも出店している。若者向けの同様の業態ではムジンノフクヤ。ムジンノフクヤは海外買い付け商品だが無人営業をおこなっている。非接触で無人の業態で24営業の古着業態は今後益々伸びていく可能性を秘めている業態なのではないかと思わされる。今回ご紹介するのは無人でも、24時間営業でもないリサイクル洋服の業態なのだが子供服というニッチな市場で成長を続けている店舗のニュース。
ポストアンドポスト株式会社は2015年創業以来3号店となる店を新たにチャチャタウン小倉に開店する。子供服は子供の成長が早くすぐに着られなくなることからすぐに不要なものになる。その洋服を1kgあたり100円で消費者から仕入れ、1着あたり200円で販売するというもの。玩具なら1kg=10円、えほんなら1冊=10円、靴なら一足10円とのこと。単純計算してもしっかりと利益がとれる構造となっている店舗、ポスポスマルシェ 200。2015年の開業から現在6店舗で200円業態が3店舗とのこと。リサイクルの対象物を絞り、なおかつサイクルの早い子供服、子供グッズに絞ることでマーケットに対してアプローチがしやすい業態。今後九州だけでなく他地域での展開も期待されます。以下、ポストアンドポスト株式会社のプレスリリースより画像および店舗概要を引用。
店舗名称:ポスポスマルシェ200 チャチャタウン小倉店
面積:約110坪
商品点数:約4,000点(※店舗で買い取りのスタートは10月1日(金)を予定)
所在地:〒802-0014 福岡県北九州市小倉北区砂津3丁目1−1
営業時間:10:00〜20:00
定休日:施設の休館日に順ずる 無料駐車場 1,150台
URL: https://post-post.jp/store/kokura/