八重洲北が今熱い
八重洲北の開発が着実に進んでいるらしい。もともと丸の内からスタートした東京駅。東京駅ってどういう歴史だったのかを紐解いてみたい。東京駅は現在でこそ日本の列車の起点箇所として捉えれているがもともとは起点箇所ではなく、中央停車場であった。もともとの名称自体が中央停車場。開業直前に東京駅と決定した。近代建築の父・辰野金吾が設計をし関東大震災にも負けない堅牢な建物であったが、東京大空襲で大半が焼け崩れてしまった。それから50年経ち2000年以降で再度復原工事で今の姿になっている。他方で八重洲口はどうか?もともとはオランダ人のヤン・ヨーステンに由来される名称の八重洲。八重洲口は東京駅が出来た当初は存在しておらず、1929年に券売場のみの改札口が作られた。長らく東京駅裏と認識され続けた場所となっていた。
八重洲が開発されたのは1948年に八重洲側に本格的な駅舎が建てれてからビルが立ち並び大きく八重洲は生まれ変わることになる。特に1964年に開催された東京オリンピック前後に劇的に変化を迎えることになる。1965年5月には東京駅近辺の地下商店街の中心的存在で、売場面積は都内最大、日本国内でも大阪市のクリスタ長堀に次いで2番目である八重洲地下街が誕生する。そこから遡ること8年前には東京駅一番街が開業された。東京駅一番街は長い間リニューアルされておらず、2005年になって大規模リニューアルが実施され現在のゾーニングになった。東京キャラクターストリート、東京ラーメンストリート、東京グルメメゾン、にっぽんグルメ街道、東京ギフトパレットと基本的に食とお土産に絞った商業施設となっている。
東京駅一番街の北側に株式会社JR東日本クロスステーション デベロップメントカンパニーが今年開発したのがグランスタ八重北。もともとあった飲食店街をまとめる形でブランディングされたグランスタ八重北は食に特化した施設。10月までに順次23のショップが開業したが、11月から12月にかけて複数店舗がオープンするとのこと。今回は店内製麺で鮮度にこだわった北海道生パスタ専門店や、魚河岸直送で鮮魚の品質に自信がある立喰い寿司店、そして約250台を超えるカプセルトイ専門店がオープンするとのこと。
カプセルトイの専門店は「ケンエレスタンド グランスタ八重北店」大人に人気のあるカプセルトイを中心に、約250台を超えるカプセルマシンを用意。店内製麺で鮮度にこだわった北海道生パスタ専門店は「下川六〇酵素卵と北海道小麦の生パスタ 麦と卵」北海道小麦、北海道下川町の酵素卵でつくる自慢のオリジナル卵麺でつくりあげるツルッモチッが自慢のパスタ店舗。北海道牛肉100%のミートソースや、函館のたらこ、美瑛のとうもろこしなど具材にもとことん『北海道』にこだわった店舗となる。立ち食い寿司は「立喰い寿司 ひなと丸 東京駅店」浅草発祥で、魚河岸直営の本格江戸前の立喰い寿司。店内にはカウンターの他に4名席のテーブルを3つご用意もあるとのこと。
今回のリニューアルを経て、週末の賑わう八重洲北がより美食空間になるのではないでしょうか?もともと、週末ともなると飲食店難民が溢れ出る地区。今回のグランスタ八重北の開発によりそれが緩和されていくこと、各店舗が繁盛していくことを願っています。以下、株式会社JR東日本クロスステーションのプレスリリースから画像を引用。