人を集める機能としての商業施設
秋分の日に横浜赤レンガ倉庫で1日で3万人の人を動員するイベントが開催された。1日で3万人を動員するイベントを商業施設で開催したことはニュースだと思う。それ以上に人を集めるイベントはたくさんあるが、商業施設で行われたイベントで1日で3万人を動員するイベントはそうはない。赤レンガのオクトバーフェストも冬の風物詩になっているが2017年度で2週間実施した結果は2週間程度で14万人でしたので、今回のイベントはその数倍のインパクトがあるイベントだったのではないかと思います。
商業施設が商業だけで成り立つ時代はもう終わり、周辺の地域社会やスポーツ・文化に貢献し人を集める機能を提供していく時代になったのではないかと思います。川崎ラゾーナのように毎週末イベントを行うのも一つの価値提供でしょうし、横浜赤レンガのようにどでかいイベントを開催して人をぐっと集めるのも価値提供の形なのではないでしょうか?
今回は (イープラス/朝日新聞社/BSフジ)主催による外で楽しむクラシック音楽祭、『STAND UP! CLASSIC FESTIVAL 2018』(スタンドアップ!クラシックフェスティバル 2018が行われたとのこと。有料エリアもあり、無料エリアもありで1日で3万人!の人をあつめたとのこと。赤レンガには大きなスペースがあり大型イベントも開催可能ということが明確にわかりました。今後も横浜では大型開発が想定されていますが、赤レンガは独自のポジションニングを保ち施設の価値を明確にしてきていると感じました。
以下、株式会社キョードーメディアスのプレスリリースから抜粋。
横浜赤レンガ倉庫で3万人が酔いしれた! 野外で楽しむクラシック音楽祭『STAND UP! CLASSIC FESTIVAL 2018』開催レポート
©「クラシック紅白歌合戦!」 撮影:大橋祐希
野外で楽しむクラシック音楽祭、『STAND UP! CLASSIC FESTIVAL 2018』(スタンドアップ!クラシックフェスティバル 2018。以下、略称「スタクラフェス」と表記)が、2018年9月23日(日・祝)、横浜赤レンガ倉庫特設会場で開催された。
主催者(イープラス/朝日新聞社/BSフジ)によると、観客動員数は有料エリアで、
約6,000人、無料エリアを含めると約30,000人。
人気の観光スポットに特設された複数の野外ステージで、クラシック音楽を中心にアニメやミュージカルの音楽まで知名度の高い名曲ばかり100曲以上が、総勢300名超の音楽家たちによって演奏されるという企画の新鮮さが注目されたことに加え、三連休の中日に好天に恵まれたことも幸いして多くの来場者を得られた。ピアニストで女優の松下奈緒が総合司会を務め、サラ・オレイン(Vo,Vn)、反田恭平(Pf)、宮本笑里(Vn)、LE VELVETSをはじめとする旬の人気アーティストたちが出演。港湾に臨む横浜赤レンガ倉庫に特設された会場内には、3つの野外ステージ「HARBOR STAGE」「GRASS STAGE」、そして無料で鑑賞できる「Sunday Brunch Classic Stage」が設置され、朝9時30分から夜20時30分まで数々のプログラムが披露された。
オーディエンスの客層は、学生から、子供連れのファミリー、さらには年配者と幅広く、男女比も偏りは見られなかった。演奏中の飲食や子供の入場が認められ芝生に寝転がりながら聴くことも可という野外ロックフェスのような自由な雰囲気、そして半日券や学生券など各種料金のチケットが用意されたことなどが、コアなクラシック音楽ファン以外の“イベント好き”にも広く訴求したものと考えられる。