事業コンセプト転換でV字回復
本日は8月30日。東京オリンピックも終わり、東京パラリンピックが開催中です。東京オリンピック開催を視野に東京では様々な企業が様々なインバウンド対策を行ってきました。小売業は多元化対応を始めとしてDXに取り組み始めたという企業も少なくありませんでした。一番投資が進んだのが間違いなくホテルでした。
東京の下町の民家だったところが極小のペンシルビルが建ち、ホテルに様変わりしたなんてことが台東区、千代田区、墨田区あたりでは散見されるようになったのが一昨年。コロナが流行る前にオリンピックに向けて街全体が熱を帯び始めるころにコロナが流行し始めました。ホテルが開業するぞというタイミングであれよあれよというタイミングでインバウンドがなくなり始めていきホテルは建てたがホテルの運営会社が入店しない、ホテルの箱だけがあるビルが東京の下町には増加していきました。
これは東京の下町に限ったことではなく、多くのホテル事業者が辛酸を舐めた2年間となってしまいました。その中でインバウンドというコンセプトからシフトチェンジして成功した企業もあります。株式会社Catalystのobi Hostelはインバウンドからトレーニングと食事というコンセプトに切り替えたことで黒字転換に成功したとのこと。今後のこの成功事例をプログラム化して全国展開していくとのことです。
コンセプトとしてはホテルの宿泊事業にジム事業を加えそれに健康志向のトレーニング前後の食事としてカフェ事業を加えたというものです。純粋に寝る場所というだけではなく、ジムによる収益、カフェ事業による収益を新たに取り入ったという形ですが、それぞれの事業が相乗効果をだし、お互いに利用促進するというモデルをつくったとのこと。健康志向が高まる日本で今後どのような展開になっていくのか注目したいところです。商業施設においてもただ出店させて収益を得るだけではなく、各テナントの相乗効果を考えたテナント誘致というのは益々大切になっていくのではないかと考えさせられました。
以下、株式Catalystのプレスリリースより画像とコンセプト図を引用。