三井不動産グループが展開する新世代ネイバーフッド型商業施設の成功とその背景
地域でNO1の商業施設へのニーズは相変わらず高いものがある。コロナ禍のなか広域からこれまで集客してきたリージョナル型の商業施設を尻目に足元の集客でしっかりと売上をつくりあげることができた地域密着型のネイバーフッド型商業施設。業界が長い方はご存知だと思いますがこのコンセプトにデベロッパーは長きにわたり挑戦をし続けてきた歴史はあるもののここまでヒットする状況ではありませんでした。
業界の雄でる三井不動産グループでは今から丁度20年前に神奈川県藤沢市にトレアージュ白旗を開業して以来、ララガーデン / ららテラスという名称を冠した商業施設をネイバーフッド型商業施設として展開してきた。コロナ以降の動きとしてこの秋そして来春にむけてららテラスを連続でオープンする動きを見せている。ファンドそして地域社会などのステークホルダーのニーズを受けての開発が結実したのであろうと思われる。今回は晴海のネイバーフッド型商業施設開業に向けた三井不動産グループのニュースをお届けする。
三井不動産株式会社は、2024年3月にHARUMI FLAGエリアに新たな商業施設「三井ショッピングパーク ららテラス HARUMI FLAG」をオープンすると発表しました。この新施設は、東京2020オリンピック・パラリンピック大会選手村の跡地に建設されることから、特に注目を集めています。
本施設のコンセプトは、“新しい街”から始まる“新しい日常”を創造・提供すること。都内最大級の「サミットストア」を含む、約10,000㎡の売り場面積に40店舗が出店する予定です。
施設内は、各階ごとに特色があります。3階は“ウェルビーイング”エリアで、自己啓発や健康に特化したスクールやサービス、クリニックが設置されます。2階は“デイリーセレクト”エリアとして、毎日の生活をより豊かにする多種多様なサービスと物販、飲食店が並びます。1階は“デイリーマーケット”エリアで、スーパーマーケットを核とし、便利な物販店舗やサービスが提供されます。
従業員採用のためにも独自の施策を講じています。「ららテラス HARUMI FLAG 採用センター」を設立し、専用の求人サイトも開設予定です。さらに、従業員の働きやすさを考慮したスペースや専用アプリも提供する方針です。
同社は、千葉県船橋市に「三井ショッピングパーク ららテラスTOKYO-BAY」も2023年11月29日にオープンする予定です。これにより、三井不動産は商業施設の運営においてさらなる拡大を図る見通しです。
このように、三井ショッピングパーク ららテラス HARUMI FLAGは、多様なニーズに応える“生活密着型施設”として、晴海エリアにおいて新しい生活様式を提供する場となることが期待されています。以下、三井不動産株式会社のプレスリリースから計画概要と画像を引用。
「三井ショッピングパーク ららテラスHARUMI FLAG」の計画概要
所 在 地:東京都中央区晴海五丁目2番31号
施 設 名 称:三井ショッピングパーク ららテラス HARUMI FLAG
敷 地 面 積:約11,300㎡ (約3,400坪)
構 造 規 模:鉄骨造(一部鉄筋コンクリート造) 地上3階、地下1階、塔屋1階
延 床 面 積:約19,800㎡ (約6,000坪)
店 舗 面 積:約10,100㎡ (約3,060坪)
店 舗 数:40店舗
駐 車 台 数:104台
交 通:都営地下鉄大江戸線「勝どき」駅 徒歩16分
「HARUMI FLAG」の計画概要
<東京2020オリンピック・パラリンピック選手村として活用後、新築住宅・商業施設として完成する街>
東京都施行による晴海五丁目西地区第一種市街地再開発事業(以下、本事業)における特定建築者11社は、開発区域 のタウンネームを「HARUMI FLAG」として開発を進めています。約13haの広大な土地に、5,632戸の分譲住宅・賃貸住宅 と商業施設の合計で24棟を建築するほか、保育施設、介護住宅、シェアハウスなどを整備し、多様なライフスタイルを 受け入れる人口約12,000人となる街づくり計画です。