ロボットと商業施設
2022年。あと1年でドラえもんが来た2123年まで100年になる。あと100年であんなロボットが生まれることが出来るのであろうか?そんなふうに考えつつも実は日本の商業施設には着実にロボットが増加しつつある。パルコなどではSEQUENCE社の「SQ-2 SECURITY ROBOT」が導入され実証実験が行われたことが記憶に新しい。三井不動産株式会社はANAホールディングスで開発されたnewmeを導入したりと各社こぞってロボットを商業施設で導入されつつある。人間ではなくロボットでもできることを手始めにロボットに置き換えていっている。
商業施設側の日々行うべき単純作業としては
施設内の設備監視
施設内の治安監視
施設内の衛生管理と清掃
施設内の環境監視
施設内の人流データ取得
などがあげられる。
などのものがあげられる。他方でテナントはどうか?最もロボットにビビッドに反応しているのが飲食店舗。飲食店舗は労働集約的な産業で売れれば売れるほど配膳の人員が必要になる業態でもある。その配膳の業態をロボットに変えようという動きを業界大手のすかいらーくグループがUSEN-NEXT GROUPの配膳ロボットをいち早く導入している。現場でも使いやすいと評判になるほど、できの良いロボットでもある。
今回のニュースは配膳から一歩進んで、調理の単純作業をロボットに置き換えようというもの。製造メーカーはTechMagic株式会社。同社は人工知能の機械学習、ロボティックスなど最先端技術を活用し、食産業発展のためのロボット開発を行っている企業。その同社が製造した1食あたり最速45秒で調理する世界初のパスタ自動調理ロボット「P-Robo」を、株式会社プロントコーポレーションが6月30日に丸ビルでオープンした新業態「エビノスパゲッティ 丸ビル店」に納品。「P-Robo」は、4つの鍋を同時に動作させ、人のブレなく、誰もが熟練の調理技術を再現できるため、高品質な商品を1食あたり最速45秒で調理が可能です。独自開発の鍋とアームロボットを活用し、具材と麺をむらなく攪拌加熱することで、1時間当たり最大90食の調理が可能とのこと。
少子高齢化で人材確保が難しくなってきている飲食業界においてロボット導入は企業成長の鍵になる可能性さえもあります。今はまだ飲食業界の人材確保難について話題になっていますが、早晩商業施設も人材確保難となることは想定範囲内の課題です。商業施設側も積極的なロボット導入を検討する時代になったのかもしれません。以下、TechMagic株式会社のプレスリリースより画像と導入店舗概要を引用。
■エビノスパゲッティ 丸ビル店
所在地 東京都千代田区丸の内2-4-1 丸の内ビルディングB1F
店舗規模 32席
営業時間 11時~22時30分
定休日 無(施設に準ずる)
Instagram @e_vino_spaghetti