リカーマウンテンが六本木に高級酒専門店、銀座777型モデルで夜間・訪日客需要を開拓
株式会社リカーマウンテンは2026年7月9日、東京都港区に酒専門店「リカーマウンテン ROPPONGI 7」を開業する。六本木交差点から北へ徒歩1分、東京メトロ日比谷線・都営大江戸線の六本木駅からも徒歩1分の場所で、平日は正午から翌朝4時まで営業する。
店内には希少なウイスキー、高額シャンパーニュ、限定商品、現存数の少ないオールドボトルなどをそろえる。ウイスキーとスピリッツは10ml単位で量り売りし、高価格帯の商品も少量から試せるようにする。一般的な酒販店というより、選び、味わい、納得して購入する体験を提供する専門店としての性格が強い。
注目されるのは、同社が六本木4丁目ですでに「六本木DS」を運営している点だ。同店は飲食店向けの配達を主な役割としており、夕方から深夜まで営業している。今回のROPPONGI 7は一般客が利用できる売場を構え、希少酒や高級酒を前面に出す。業務用酒販で築いた飲食店との接点を持つエリアに、個人向けの高級酒販機能を重ねる出店と捉えられる。
店舗名や商品構成からは、銀座7丁目7番7号で営業する旗艦店「銀座777」との共通性も見える。銀座777も希少なウイスキーや高額シャンパーニュ、オールドボトルを扱い、少量から試せる仕組みを導入してきた。銀座で確立した高級酒販モデルを、同じく富裕層や国内外からの来街者が集まる六本木へ展開する形だ。
六本木には高級飲食店、バー、クラブが集まり、深夜まで消費が続く。翌朝4時までの営業は、飲食店への供給だけでなく、会食後の購入、手土産、店内在庫の追加など、夜の街で生まれる需要にも対応する。六本木駅の日比谷線における2024年度の1日平均乗降人員は11万298人で、昼間のオフィス・観光需要と夜間の飲食需要が重なる商圏でもある。
六本木ヒルズや東京ミッドタウン、国立新美術館、森美術館などを訪れる観光客も多く、訪日客や外国人居住者を意識できる立地でもある。とりわけジャパニーズウイスキーや希少ボトルは海外での関心が高く、10mlから試せる仕組みは、商品を体験してから購入したい訪日客とも相性がよい。ただし、免税販売や多言語接客については発表されておらず、現段階ではインバウンド対応を明示した店舗ではない。
周辺には六本木鈴酒、酒屋のみのり、信濃屋六本木ヒルズ店、ワインショップ・エノテカ六本木ヒルズ店などがあり、酒販店の競争はすでに激しい。ROPPONGI 7は、幅広い日常需要ではなく、希少性の高い商品と深夜営業、少量販売を組み合わせることで差別化を図ることになる。
今回の出店は、銀座777型の高級酒販モデルを六本木へ移植し、既存の業務用酒販に一般客、富裕層、夜間消費、訪日客という新たな需要を加えるものだ。酒販チェーンの店舗網拡大というより、六本木という街の時間帯と客層に合わせた、都市型専門店の展開として位置づけられる。以下、同社のプレスリリースから画像と店舗概要を引用。
【店舗情報】
リカーマウンテン ROPPONGI 7
住所 :〒106-0032
東京都港区六本木7丁目 14-5
TEL :03-5411-8702
営業時間 :平日PM12:00~AM4:00
日祝 AM11:00~PM11:00
年中無休
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