マツモトキヨシが示すインバウンドの新しいカタチ
インバウンド需要というと東京都内や大阪府内そして福岡市などの市街地で外国人客向けの商売を展開するというイメージが先行するが実際問題としてはそこだけではなくて、外国人が日本に訪問してから帰るまでの間の消費活動を指す。ここを考えると入り口と出口は盲点でここをしっかりと押さえるとインバウンド消費をきっちりとカバーできる可能性がある。
そこに目をつけたのがマツモトキヨシ。今回マツモトキヨシはホテル内に初めて出店するとのこと。しかも成田空港至近のホテル。訪日外国人の最後のお買い物に、出国する日本人の最後のお買い物に対応したお店になる模様だ。これまで成田という場所は最初と最後の通過点という見方をされていたが、マツモトキヨシの出店は日本のインバウンド需要の新しいカタチを示していると思われる。
今後のマツモトキヨシの新店の動向および周辺での新規出店の動向には注視していきたい。以下、株式会社マツモトキヨシホールディングスのプレスリリースより抜粋。
9月29日(金)、成田東武ホテルエアポートにマツモトキヨシが出店!
~マツモトキヨシがホテル内に初めて出店し、訪日外国人観光客向けの免税対応も実施!~東武鉄道株式会社(本社:東京都墨田区)およびグループ会社である株式会社東武ホテルマネジメント(本社:東京都墨田区)と、株式会社マツモトキヨシホールディングス(本社:千葉県松戸市)では、2017年9月29日(金)に成田東武ホテルエアポートに「薬マツモトキヨシ成田東武ホテルエアポート店」をオープンします。
マツモトキヨシホールティングスでは、中長期的な経営戦略の一つとして「需要創造に向けた新業態モデルの構築」を掲げ、次世代ヘルスケア店舗の展開とともに、訪日外国人観光客対応としての免税およびその特化型店舗の拡大に努めています。
このたびオープンする店舗は、成田空港から最短距離に位置し、宿泊者の外国人比率が約7割を
占める同ホテル内への出店であることから、訪日外国人の方の入国時のお買い物とともに、帰国の際にもゆっくりとお買い物を楽しんでいただくことを念頭に、訪日外国人の方が日本のドラッグストアでよく購入される化粧品やサプリメントのほか、日用品やお菓子等の、お土産としても人気の商品を展開し、免税対応も行います。また、海外に出国される日本のお客様にも便利にご利用いただけるよう、旅行やビジネスの際に必要な医薬品・化粧品などを取り揃えています。なお、マツモトキヨシがホテル内に出店するのは初めてとなります。
成田東武ホテルエアポートは、成田空港からバスで約5分と空港から一番近いホテルという立地にあり、また昨年より客室およびレストランのリニューアルを実施し、訪日外国人をはじめとする国内外からの宿泊のお客様の快適性を高めてきました。このたび、マツモトキヨシがホテル内に出店することで、滞在中のお客様の利便性がさらに高まると考えています。
今後も東武グループおよびマツモトキヨシホールディングスでは、多様化するお客さまのニーズに応え、収益基盤の拡大を図れるよう、各種事業を推進していきます。