フィリピン発のフードブランドHaif Saintsが新業態で商業施設出店
音楽と食はトランプのカードをテーブルの上に載せて1枚1枚めくるような世界だと私は思っております。音楽の方から話しますと今や慣れ親しんで来ているラップは西アフリカのグリオという民謡を起源に持ちます。それをアメリカに持ち帰り現代の楽器などにのせて作り上げられたのがラップ。ではロックの起源はどこ?というとアメリカのディープサウスミシシッピーで19世紀後半頃に生まれたと言われてはいますが、黒人霊歌や奴隷であった農作業の際に叫ぶ声そして作業中に歌う労働歌が起源と言われています。ここにもアフリカのどこかの部族の民謡が関係しているとは思われています。このように現代の音楽は突然発露するという類のものはなく、オリジナルは部族の民謡であるケースがほとんどです。日本の演歌だって韓国の民謡アリランにルーツがあるとも言われています。
では食はどうか?食というのも人間が有史以来継続的に日々行い続けている生理的な活動。そのため世界各地の気温、湿度、その場所で採れる植物によって様々な食物が存在しています。その食べ物の中で今の日本の文化にあった食というものが世界各国から輸入され、提供されています。皆さん大好きなラーメンだってハンバーガーだって元々日本にあったものではなく他の国から元々は輸入されて、それを日本の食文化にローカライズされたものです。世界にはさまざまな食物があり、調理があります。今回の新店はフィリピン・マニラから来た食ブランドで、2号店を出店するというニュース。しかし面白いのがこのブランド、フィリピンの伝統的な食ではなく、フィリピン・マニラの元ジャーナリストが世界を旅して自分が感動した体験を再編集して提供したいという志から生まれたブランド「Half Saints」。
Half Saintsは世界各国を旅した元ジャーナリストのクリスティン・ロケとジョー・アルシアガ、世界で感じた新しい食体験を提供したいと、が2017年にマニラで立ち上げたフードブランド。フィリピンでは1店舗のみの運営となっていますがマニラでは人気店舗として知られた店舗。2022年11月には東京・本郷三丁目から徒歩1−2分のところに日本1号店をオープン。今回はラクーアのリニューアルに合わせてテイクアウト中心のディフュージョンブランドとしてHalf Saints BAKESという名前の新業態で出店。パフピッツァ(4種類)、ガレット(8種類)、カップスイーツ(5種類)を日本、イタリア、フランス、ギリシャ、南米、フィリピン風にアレンジしたものを提供する。
これまではアメリカからヨーロッパから食文化というものは入ってきたがこれからはフィリピン、タイ、ベトナム、シンガポール、マレーシアなどからも日本に入ってくるタイミングがきているのかもしれないと思わされました。Half Saintsに関しては1号店が本郷三丁目、二号店が水道橋とドミナントとしては至近での出店。今後上野、秋葉原、そして渋谷、新宿などの都内で展開し、よりファンが増えていくよう願っています。日本で運営をしている株式会社コノッドは飲食店舗を3店舗FC含めて展開している企業ながら飲食店舗のDX推進をサポートする業務も展開しているベンチャー企業。Half SaintsのDX展開にも期待したい。以下、株式会社コノッドのプレスリリースから画像と店舗概要を引用。
店舗情報
Haif Saints BAKES(ハーフセインツ ベイクス)
〒112-0003
東京都文京区春日1-1-1 東京ドームシティ
ラクーア1F DELI&DISH内
TEL: 03-6824-5751
FAX: 03-6826-9173