バブルを超えていけ
もっともバブルの残り香がする商業施設はどこでしょうか?色々あると思いますが私は個人的には恵比寿ガーデンプレイス。恵比寿ガーデンプレイスはバブル崩壊前の1987年の東京都「恵比寿地区整備計画素案」に則ってサッポロビールが「恵比寿工場跡地再開発計画 – 水と緑と山の手情報文化都市構想」を発表。1991年に着工するも同年3月からバブル崩壊が始まる。1993年10月まで続いたバブル崩壊を超え、1994年9月に竣工。開発の時期が悪かったとしか言いようが無いようなタイミングで作られたバブルの伝説のような土地開発。
名称の由来もバブルの匂いがするネーミングでガーデンシティとマーケットプレイスの中庸の場所ということでガーデンプレイスという名前になったとのこと。後者のマーケットプレイスの重要なマーケットの部分が抜けているので庭園地という意味にしかならないのだが、うんちくをコンセプトに練り込む職人的な方法のバブルの匂いがプンプンしていて個人的には大好きです。そのガーデンプレイスが大型リニューアルを実施。場所は商業街区のセンタープラザの1Fと地下1F。地下には恵比寿地区に今店舗が無い、TSUTAYA BOOK STORE。おしゃれなガーデンプレイスとマッチするMD。そこにおしゃれな色と暮らしの店舗のトゥデイズスペシャル恵比寿やキッチン雑貨の212k、コーヒー専門店の宮越屋珈琲にパサージュデュストックマン。まるで地下がパリになったかのようなMDとなっている。
1Fに関してはゴールドウィンのちからを借りて、ザ・ノース・フェイスとゴールドウィンのキッズラインをまとめた自己編集型ショップで初の出店となるプレイアースキッズ。DCMが手掛けるDIYによる暮らし快適化を支援するDMC DIY Place。最後の1単語がガーデンプレイスに寄せててなんとかなく面白い感じもします。注目はお家ガラージ。同店舗では在宅で働く時にあっあらいいなが1万点以上の雑貨を扱う店舗「お家ガラージ」がオープン。
ガーデンプレイスのリーシング担当者も恵比寿ガーデンプレイスらしさをちゃんと理解しているからこそ誘致できたテナント群なのではないでしょうか?自社の施設のウリを理解し伝えることで作業効率が短くなるし、自社に本当にあった店舗を誘致することができるようになるものである。他社も恵比寿ガーデンプレイスに負けじと自社にあったMDを誘致していくことを期待しています。以下、サッポロ不動産開発株式会社のプレスリリースより画像を引用。