インバウンド強化はどの商業においても必須
百貨店のインバウンドが今年は沈静化し、各百貨店が昨年同期比を割り込むという結果になりつつあります。昨年および一昨年はまだまだインバウンド景気があり、百貨店は好況を呈しておりました。最近では銀座で外国人観光客が大挙して押し寄せている感じもなくなり、少人数グループで移動している光景が多くなった気がします。
これまで日本に買い物をするために来ていた人たちが、モノを買うのではなく、コトを体験しに来るようになったのではないかと感じています。というのも最近は浅草や京都そして鎌倉などのように観光地に外国人観光客が多く見られるようになり、観光地でレンタル着物などを盛んに着用しスマフォで記念撮影をする人が増えているように思えます。現にレンタル着物店などが増えています。
これまで一流ブランド、スーパーブランドを中心に買い物をしようと訪日していた外国人がものよりコトにシフトしています。この傾向は首都圏1極集中化していたインバウンドが国内全体の観光地に分散することも意味しています。地方の商業施設にもインバウンド来日した観光客が来訪する可能性が高まりつつあります。
インバウンドに対していち早く取組を行った企業があります。それはドンキホーテです。ドンキホーテの場合は海外のコンベンションで海外の旅行代理店向けに出店したり相当の努力をされていました。その成果もあり、国内にくるアジア圏の旅行客は必ずといっていいほどドンキホーテに訪問するようになりました。それだけではなく、来訪した海外からの顧客がより買い物をしやすい努力もされています。
インバウンド目線でまだドン・キホーテに行ったことがない方はそういう目線で一度訪問することをおすすめいたします。ドン・キホーテは関西圏へのインバウンドがまだ衰えていないこと、今後の増加が見込んでおり、今回ホテルと併設する形でドン・キホーテを来春開店します。まだまだ地方都市、特に2020年までは関西以西の商業施設にはインバウンド増加の可能性が見込めます。以下プレスリリースをご確認下さいませ。
以下、株式会社ドン・キホーテのプレスリリースからの抜粋
2017年春 ホテルヴィアイン併設店舗『ドン・キホーテあべの天王寺駅前店(仮称)』誕生
株式会社ドン・キホーテ(本社:東京都目黒区、代表取締役社長:大原孝治)は、大阪府大阪市阿倍野区に『ドン・キホーテあべの天王寺駅前店(仮称)』を2017年春にオープンします。
ドン・キホーテグループは国内全店で免税免許を取得しており、駅前や観光地からのアクセスの良い好立地・多様な品揃え・深夜営業などにより、多くの訪日外国人観光客のお客さまにご利用いただいております。近畿地方においては、大阪ミナミを中心にインバウンド強化店舗を構え、グループトップクラスのインバウンド売り上げを誇る店舗展開をしてまいりました。
このたび新たに展開するのは、JR西日本グループが運営するホテル「ヴィアインあべの天王寺」を上層階に併設した宿泊ホテル一体型の店舗です。同店は大阪南部の主要ターミナル駅である天王寺駅にほど近い立地で、あべのハルカスや天王寺公園を臨むビジネスや観光に利便性の高い施設として出店します。
店内には宿泊者専用に店舗とホテルを結ぶ専用の出入り口を用意するほか、ホテル利用客向けの特典を準備するなど深夜営業とインバウンド対応において親和性の高い業種を融合したサービスで、ご利用するお客さまへ手厚いサポートを整えていきます。
『ドン・キホーテあべの天王寺駅前店(仮称)』は、ワクワク・ドキドキを提供する店舗空間の創造に努めるとともに、地域の皆様に末永くご愛顧いただける店舗づくりを目指します。