2021年のニュースから見る22年のトレンド| 商業施設ニュース
あけましておめでとうございます。年始1発目からニュースを!と言いたいところですが、年始からニュースを発信する会社はそうそうありません。年始からビジネス関連のニュースを読みたいという人も居ないのかもしれませんね。需要と共有がマッチしているのかもしれませんね。ということで今回は前年の振り返りと展望を少し。
2021年を振り返るとコロナ禍の中で様々なビジネストレンドが生まれていきました。今回は昨年のニュースから22年のトレンドを読み解くとしましょう。21年のキーワードは以下。
ネイバーフッド型商業施設
東京五輪が海外からのインバウンドを受けて順風満帆に終わらず肩透かしに終わった2021年。新規OPENした多くの都市型商業施設は都心部を中心にインバウンドを念頭に置いて設計されたものが多く21年苦戦をされた店舗が多く苦戦を強いられました。他方で首都圏に乱立していったのがネイバーフッド型の商業施設です。地域コミュニティに必要なMDを配置したコンパクトなものから中規模のサイズのものまでありますが、ネット通販で購入できるものではなくなるべく確認して購入したいデイリーユースの商品を取り扱うMDの店舗が出店していることが特徴。今後もこのトレンドは続くことになるでしょう。なぜならば投資側がその価値を認めているからです。地域NO1の消費財おもに(単用材)の店舗であれば投資側が好意的に受け止めて投資している状況という背景もあります。
SDGs配慮
言わずもがなここ数年SDGsは金融側がビビッドに反応しているキーワードでもあります。新規OPENの商業施設であればSDGs配慮をしていることが前提となっています。そればかりか既存の店舗でさえもSDGsを声高に論じる店舗も増加していっています。現時点ではSDGsについては配慮していますと言えばいいだけの状況でもありますが、消費者も金融もバカはありません。どこがSDGsの何に対応しているのかを言及してくるタイミングが早晩来ます。というのはZ世代、デジタルネイティブの世代はセールスフォースの調査によると企業を信頼していないという報告があります。そんな彼らのコミュニケーションはSNSがメイン。一度適当なSDGs対応(SDGsウオッシュ)が世の中に広がると止めることができない状況になっていきます。ですので今後はより精緻な情報開示とSDGs対応が求められていくことになっていくことでしょう。
非接触型ビジネス
コロナ禍が進み、商業の形は変わっていきました。飲食店は店内での飲食よりもテイクアウトの売上が向上したり、アパレル・雑貨店舗はネット通販にシフトしていきました。店舗で販売する場合はスマホのアプリを通じて注文して店舗で受取る仕組みが作り上げられました。非接触型のビジネスは黄金律が見え始めています。
アプリケーションを開発し、アプリケーションを通じてユーザーとコミュニケーションをとる
ユーザーの行動データを蓄積し、ユーザーの好みをAIで把握し、提案する
商品・メニューを届けるOR店舗に取りに来てもらう
決済はアプリケーションを通じて行う
非接触型のビジネスはコロナが落ち着いたあともユーザーメリットが高いのでこのまま続くトレンドになります。アプリケーションなどの周辺技術が進めば進むほどこの形は変わっていきます。継続的に状況は見続けなければならないでしょう。
今回は22年も継続するであろうトレンドをいくつか抜粋いたしました。情報は常に発信され、技術は常に進んでいきます。常に情報を浴び続けることで少しだけでも先が見え始めていきます。私どもなるべくフレッシュな情報を配信し、皆さんのビジネスのTIPSになればと思います。ということで、今年も商業施設ニュースを宜しくお願い致します。