羽田が大きな一歩を踏み出す
羽田空港といえばこれまでは羽田空港のターミナルビル内部のお土産屋と飲食店だけがある陸の孤島のようなイメージでした。発表の通り今や計画が着々と進行しています。JRが羽田空港アクセス線を東海道線とつなげることで一気にJRとの連絡が良くなる羽田空港の跡地に大規模複合施設をつくるとのこと。私達商業人が注目したいのが文化体験商業施設と体験型商業施設。年々規模が縮小傾向にありつつはあるもののセンスが高まる和装業界の成長のきっかけになればいいでしょうし、体験型商業施設ではこれからの日本のシンボリックな業態が生まれるといいのではないかと遠巻きながら願っています。以下、東日本旅客鉄道株式会社のプレスリリースより抜粋。
「HANEDA INNOVATION CITY」2020年7月初旬 まち開き(先行開業)
国家戦略特区・国土交通省スマートシティモデル事業先端技術のショーケースと、ジャパンカルチャーの融合による新産業創造・発信拠点
羽田みらい開発株式会社(出資企業9社)は、羽田空港跡地第1ゾーン整備事業(第一期事業)において開発を進めている「HANEDA INNOVATION CITY」(略称:HICity(エイチ・アイ・シティ)。以下、HICity)のまちの概要と、2020年7月初旬にまち開き(先行開業)することを決定いたしました。
◇まちの概要
HICityは、羽田空港の第3ターミナル(現:国際線ターミナル)から1駅の「天空橋駅」に直結する、延床面積約13万㎡超の大規模複合施設です。
HICityは「先端」と「文化」の2つをまちのコア産業として、多くの特徴的な機能を内包し、先端技術による実証実験の取り組みや、ジャパンカルチャー体験の機会を提供します。また、研究者、クリエーター、国内外からの観光客や来街者など、多種多様な人々が集い、互いに刺激し合うことで「先端」と「文化」が融合し、ヒト・モノ・コトの分野を超えた交流と新たな産業を創造します。未来志向の新たな体験や価値を創出するまちづくりを推進し、日本初のスマートエアポートシティ*1を実現します。なお、本事業は大田区との官民連携事業であり、国家戦略特区の区域内にて実施します。併せて、特定都市再生緊急整備地域内における民間都市再生事業計画*2、国土交通省スマートシティモデル事業の「重点事業化促進プロジェクト」、「スマートシティ推進パートナー」*3に認定・選定されています。
今後、世界のハブ空港である羽田空港への近接性を最大限活用し、開発が進む周辺エリアとも連携を深めていきます。◇計画概要
プロジェクト名 :羽田空港跡地第1ゾーン整備事業(第一期事業)
施設名称 :HANEDA INNOVATION CITY (羽田イノベーションシティ) [略称] HICity (エイチ・アイ・シティ)
事業主体 :羽田みらい開発株式会社(本社:東京都大田区、社長:山口皓章)
主要機能 :先端モビリティセンター(テスト路併設)、先端医療研究センター(医療・研究施設、滞在施設)、研究開発拠点(ラボ、大規模オフィス)、区施策活用スペース、会議研修センター(カンファレンスルーム・滞在施設)、ライブホール、文化体験商業施設、アート&テクノロジーセンター、水素ステーション、交流・連携スペースなど
所在地 :東京都大田区羽田空港一丁目1番4号
交通 :京浜急行電鉄空港線・東京モノレール「天空橋駅」 直結
敷地面積 :約5.9ha ※羽田空港跡地第1ゾーン全体では約16.5ha
延床面積 :約131,000㎡
規模 :地上11階・地下1階
設計者 :鹿島建設株式会社、大和ハウス工業株式会社
施工者 :鹿島建設株式会社、大和ハウス工業株式会社
スケジュール :2020年7月初旬まち開き(先行開業)
2022年グランドオープン
認定・選定 :国家戦略特区
民間都市再生事業計画 [国土交通大臣認定2018年/特定都市再生緊急整備地域内]
国交省スマートシティモデル事業「重点事業化促進プロジェクト」選定(2019年)
国交省スマートシティモデル事業「スマートシティ推進パートナー」認定(2019年)
国交省・内閣府・総務省・経産省「スマートシティ官民連携プラットフォーム」参画(2019年)
国交省「日ASEANスマートシティ・ネットワーク官民協議会」参画(2019年)
※計画概要は発表日現在のものであり、今後、変更となる可能性があります。