インバウンドに向けて商業施設のできること
インバウンドを気持ちよく受けるため、外国人観光客が来店しやすくするためにはどのようなことがあるのでしょうか?インバウンドをすすめるためにはいくつかのバリアを超える必要性があります。そこでは3つのバリアがあると思っています。
1.通貨のバリア
・為替両替を行うことが出来る。
・銀聯カードが使える。
2.言語のバリア
・外国語対応が館内・店内できる
3.施設のバリア
・施設内のサインが外国語対応できている
・各宗教に応じた対応を行う
この中で外国語の対応はハード面の改変でクリアできるものではありません。それ故に乗り越えることが難しいバリアです。今回はそのバリアを積極的に乗り越える試みをおこなっている事例です。株式会社パルコではクラウドソーシングを活用し、タブレットを通じて通訳を呼び出して通訳を行うというものです。
今後同様のサービスは拡大していくものと考えられますが、中国人従業員を積極雇用する小売や商業施設運営会社も増えていき言語バリアは乗り越えられるようになってくるものとも思います。現に観光拠点のドンキホーテでは中国人従業員が多く勤務しています。
3つのバリアを2020年までに乗り越え外国人観光客が滞在しやすい、消費しやすい商業施設に日本の商業施設が生まれ変わっていくことに期待をしています。
以下株式会社パルコのプレスリリースより抜粋
【パルコのインバウンドサービスの取り組み】映像通訳サービス「クラウド通訳」を活用し、接客サービスを拡充
2017年1月27日より札幌PARCOでスタート
株式会社パルコ(本部:東京渋谷区、代表執行役社長:牧山浩三、以下パルコ)は、外国人のお客様に快適な接客サービスを提供するために新たにクラウドソーシングを活用した映像通訳サービス「クラウド通訳」の利用トライアルを開始いたします。
クラウド通訳はタブレットによる対面通訳になるため、翻訳者の顔が見えることで、お客様と同じ視点に立って会話をすることが可能になり、従来の電話通訳サービスより一歩進んだ接客サービスをお客様にご提供できると期待しています。概要
名称
クラウド通訳期間
2017年1月27日(金)~2月28日(火)場所
札幌PARCO (北海道札幌市中央区南1条西3-3)
B2F インフォメーションカウンター、1F サマンサタバサ、1F BAO BAO ISSEY MIYAKE対応言語
英語・中国語(北京語)・韓国語内容
外国人のお客様の接客会話の通訳利用方法
インフォメーション、該当ショップにて、外国人のお客様がいらっしゃった際に、ショップに設置している専用端末(スマートフォン)にて通訳者を呼び出し、お客様、スタッフ、通訳者の3者で通話いただきます。PARCOのインバウンドの取り組みについて
パルコはインバウンドの取り組みとして、SNSを活用した情報発信に加え、訪日外国人が多く利用するWebサイトへの継続的な情報発信の強化を行なうとともに、海外商業施設との協業や、海外旅行博への出店など海外ネットワークを活かしたプロモーション施策を実施しています。
また、訪日外国人に人気のテナントを導入するとともにクールジャパンやアニメなど日本独自の新たなコンテンツを提案しており、外国人のお客様にも楽しんでいただいています。
快適なお買い物へのサービスとして、免税ショップ数の拡大や訪日外国人向けWi-Fiサービスなどを導入するとともに、翻訳サービスとしては各ショップから直接問い合わせができる多言語コールセンターのサービスを行なっており、今回の「クラウド通訳」を導入することで接客サービスの更なる向上に繋がると考えています。