THE SUIT COMPANYがブランド統合店舗を出店
ブランドとは何なのか?これについては様々な論客が様々な方面から多種多様な意見を発しています。その中でも私がしっくりきた説明がテーブルと足です。企業ブランドはテーブルの天板であり、その天板を支えているのが複数のブランドとなる車種ラインナップ。BMWという企業を支えているのは1,3,5,7シリーズという足が支えているし、トヨタであればプリウス、クラウン、カローラという車種ブランドが支えているというもの。
今回ご紹介するニュースは店舗ブランドが統合により天板を作り上げるというニュース。青山商事株式会社が展開しているTHE SUIT COMPANY(ザ・スーツカンパニー)はツープライススーツストアとして今から23年前にスタート。その後、ワンランク上のユニバーサルランゲージ、働く女性向けブランドのホワイト ザ・スーツカンパニー、オーダー専門店のユニバーサルランゲージメジャーズなどという具合に次から次へとブランドが派生的に広がっていきました。
そしてこの度、これらのブランドを統合した店舗となるSUIT SQUARE がスタート。4つのブランドの商品・サービスを1つの店舗で利用できるブランドコンテンツミックス型店舗を出店。これにより周辺の市場シェアの統合、販管費の統合、売上の統合、販促費の統合などがなされより効率的な店舗運営がなされることになります。前述のとおり4つのブランドが足となり新たなSUIT SQUAREというブランドの天板ができることでより消費者にもアピールしやすくなります。
ブランド統合のメリットは大きく分けて3つあり、市場での存在感とコスト削減そしてイメージ刷新。しかし全てがうまくいくとは限らない。新たなブランドが立ち上がるタイミングにこそリブランディングによるイメージダウンも起きかねない。とにかく慎重にすすめることがブランド統合の成功に関しては重要な要素となる。
同社は今回ただ単に統合するだけではなく、ブランドコンテンツミックスOMO型形態での出店を打ち出している。お買い物をサポートするタッチサイネージ「スマートバー」を設置や骨格診断サービスの開始をするとのこと。これまでの既存サービスになかった取り組みも合わせておこうことで新たなブランドの立ち位置を示そうとしている。いずれにせよ今後2年間で順次店舗名称を変更していくとのことなので、これから2年間でこのブランド統合の成否は問われることになるであろう。今後に期待して動向をみていきたい。
以下、青山商事株式会社のプレスリリースから画像と店舗概要を引用。
【店舗情報】
店舗名 「SUIT SQUARE TOKYO GINZA店」
住所 〒104-0061 東京都中央区銀座四丁目2-15 塚本素山ビル1F
電話番号 03-6264-4704
営業時間 11:00~21:00
売場面積 約112坪