STYLEMIXER、ルミネエスト新宿1階に都内初の単独店を出店──EC発ブランドが“リアル体験”を軸に新ステージへ
ファッションブランド「STYLEMIXER(スタイルミキサー)」が、2025年9月12日にルミネエスト新宿1階へ出店する。手がけるのはバロックジャパンリミテッド。同ブランドにとって東京都内では初の単独店舗であり、国内における出店展開の新たな転換点と位置付けられる。
STYLEMIXERは2018年にECブランドとして誕生し、2025年で8年目を迎える。これまでの店舗展開ではSHEL’TTERなどの複合業態や地方都市を中心とした出店が多かったが、今回は商業施設の中でも象徴的な立地にあたる「ルミネエスト新宿」1階への出店となる。同施設の1階は、ファッションビルにおける最も重要な導線上にあるフロアであり、出店可能なブランドは限られる。新宿駅直結という回遊性の高い立地と、感度の高い20〜30代女性層が集まる同館において、STYLEMIXERはECでのブランド認知をリアル空間へと接続する機会を得たかたちだ。
内装も従来の別荘風コンセプトから刷新され、都会的なミニマル空間へとアップデート。グレーを基調とした什器や、動線を意識したレイアウトにより、都市生活者に向けた洗練されたブランド体験を提供する設計となっている。これは、Z世代以降の「ECで知り、リアルで体験する」という消費行動に応えると同時に、リアル店舗が“場”として持つ価値を再定義する試みでもある。
同ブランドを手がけるバロックジャパンリミテッドは、すでにMOUSSYやSLY、AZUL BY MOUSSYといった複数のブランドを国内外で展開しており、これまでもルミネエスト内では複数ブランドを展開してきた。そこに新たにSTYLEMIXERを加えることで、グループ全体としてのゾーニング強化と相乗効果が期待される。なお、STYLEMIXERは今後も体験型コンテンツを強化していくと見られ、今回の出店はその一環ともいえる。
ECブランドから出発し、オンラインでの支持を軸に成長してきたSTYLEMIXERが、東京・新宿というリアルの一等地で新たな顧客接点を築くことは、都市型商業施設にとっても大きな意味を持つ。ファッションの消費行動が「オンライン完結型」から「体験接続型」へと移行する中、本件はその象徴的事例と捉えることができる。
バロックジャパンリミテッドが進めているブランド刷新の動きとあわせて、今後のSTYLEMIXERの展開にも注目が集まる。以下、バロックジャパンリミテッド株式会社のプレスリリースから画像と店舗概要を引用。
<オープン店舗概要>
ルミネエスト新宿 1階 STYLEMIXER
〒160-0022 東京都新宿区新宿3-38-1 1階
営業時間:平日 11:00〜21:00/土日祝 10:30〜21:00
2025年9月12日(金)オープン