Soup Stock Tokyo、沖縄初進出 浦添パルコシティに新店舗開業 スープ文化と観光需要の交差点に
株式会社スープストックトーキョーは、2025年9月18日に「Soup Stock Tokyo 沖縄・浦添パルコシティ店」をオープンする。全国約70店舗を展開する同ブランドにとって初の沖縄出店であり、地域文化と観光需要が交わる立地での新たな挑戦となる。
沖縄は古くから汁物を主役に据えた食文化が根付いており、ソーキ汁や中味汁、みそ汁定食など、日常的にスープを中心にした食事が選ばれてきた。さらに、近年は健康志向や軽食需要の高まりを背景に、地元でもスープを主体とした専門店が点在し、一定の市場基盤が存在する。そのため、都市型スープ専門店であるSoup Stock Tokyoにとっては親和性の高い土壌といえる。
一方、浦添パルコシティは沖縄最大級の商業施設であり、地元ファミリー層に加え、観光客も多く訪れる県内随一のリージョナル拠点である。観光需要の回復が進むなか、旅程の合間に立ち寄りやすい「軽く・安心できる食事」を提供できるSoup Stock Tokyoは、来沖者にとっても馴染みのあるブランドとして期待を集めそうだ。那覇空港や首都圏の商業施設で利用経験のある観光客にとって、沖縄で見つける「いつものSoup Stock Tokyo」は安心感を与える存在となるだろう。
新店舗のデザインは「沖縄にしかないSoup Stock Tokyo」をコンセプトに据え、都会的な洗練と優しさを融合。全国の店舗で破損したカップやグラス、廃ビール瓶を砕いて琉球ガラスとともに埋め込んだテラゾー素材を使用し、地域性と環境配慮を体現している。遠目からも印象的な曲面天井は、大型商業施設内での視認性を高めつつ、訪れる人々に包み込まれるような落ち着きを演出する。
また、メニュー面では「いぜな島産もずくとオクラのスープ」など、沖縄素材を取り入れた一品を展開。これまでに生まれた200種類以上のスープの中から、土地とつながる商品を提供する姿勢は、ブランドの地域適応力を示している。地元客にとっては新鮮な都市型ブランド体験を、観光客にとっては安心感のある食体験を提供し、双方の需要を同時に取り込むポジショニングを築くと見られる。
スープ業態に対する親和性がすでにある沖縄市場において、Soup Stock Tokyoは「地元文化と観光需要の結節点」として出店。ブランドらしさと地域性を兼ね備えた店舗づくりを通じ、食と空間の両面で存在感を示すことができるか注目される。以下、株式会社スープストックトーキョーのプレスリリースから画像と店舗概要を引用。
所在地:沖縄県浦添市西洲3-1-1 サンエー浦添西海岸PARCO CITY1階オレンジゾーン
オープン日:2025年9月18日
営業時間:10:00~22:00(ラストオーダー:21:30)
休業日:館に準ずる
席数:39席
サービス:店内飲食、テイクアウト、モバイルオーダー
設備:完全禁煙、電源席あり