SDGs時代のベーカリーのかたち
コロナは様々な社会変容を促しました。みなさんも実感されていますが非接触が最たるものです。非接触にも色々ありまして、ZOOMなどのネット会議、セミナーなどからはじまり、決済方法で非接触のもののシェアも増加していきました。商業においては非対面での販売が進化していきました。非対面販売にもいろいろなかたちがあり、自動販売機での非対面販売、受付や決済のみを非対面にするなど非対面のかたちも増加していきました。
今回ご紹介する新業態はそんなコロナによる商売のあり方が変わったことを社会課題解決につなげた技あり新業態。株式会社ポンパドウルによる『Frozen Fresh POMPADOUR(フローズンフレッシュポンパドウル)』。これまで同社が培ってきた純粋に美味しいパンを焼いて作るということと、コロナ時に培った美味しさそのままに冷凍する技術をつなげることで社会課題となっているフードロスを減少させる売り場を作り上げられました。これまで同社はECサイトなどで新鮮なパンを瞬間冷凍する技術を培い、それをコロナ時は非接触の自動販売機でも販売されてきました。今回はそれを売り場にて販売するというもの。そもそも同社はパン内部の気泡を劣化・老化させることなく、1ヶ月間の冷凍保管が可能となる、『パン製造方法』の特許を取得しているとのこと。
ただ冷たいパンを持ち帰らせるという業態ではなく、電子レンジとオーブントースターを融合し、スチームとグリル機能を加えたオーブンのマイクロウェーブスチームオーブンを設置し、短時間(2~4分)で通常のベーカリーオーブンで焼成したものと同じ状態に焼き上げられるというものも店舗に設置。その場で美味しく仕上げて持ち帰ることも可能とのこと。従来であればパンの賞味期限は1日のものから数日のものが多いが同社の持つ特許で1ヶ月保存ができるのでフードロスも少なくなるというモデルは今の時代にあった魅力的な業態となるのではないだろうか?
昨今SDGsに注目が集まるこの時代にあった次世代のベーカリーのスタイルがここに誕生したのではないかと思わされる新店の登場となった。今後の同社の展開に注目していきたい。以下、株式会社 ポンパドウルのプレスリリースから画像と店舗概要を引用。
店舗概要
■店名:『Frozen Fresh POMPADOUR(フローズンフレッシュポンパドウル)』
■開店日:3月10日(金)
■場所: 〒160-0022 東京都新宿区新宿3-30-13 新宿マルイ本館地下1階
■お問い合わせ先:ポンパドウルお客様相談室 TEL:0120-04-4180(平日9:00-17:00)
■WEBサイト:https://www.pompadour.co.jp