RAGTAGの新業態がららぽーとに2店舗出店
「サステイナブルな消費」とは、商品の生産から廃棄までの過程で環境への影響を最小限に抑える消費行動のことを指します。この消費傾向は、Z世代(1997年から2012年に生まれた世代)を中心に広がっています。Z世代は環境問題への意識が高く、特に地球温暖化やリサイクルの重要性について理解しているとされています。
このサステイナブルな消費志向の一環として、古着の人気が高まっています。古着は新品の衣料品を作るために必要な水の消費や化学物質の使用、二酸化炭素の排出などの環境影響を軽減する手段として認識されています。また、古着の流通によって衣料品の廃棄を遅らせ、寿命を延ばすこともできます。
さらに、Z世代は個性的なスタイルを追求する傾向があり、古着やヴィンテージの衣服がその一部となっています。これらの衣服は個々にユニークであり、一般的な新品の衣服とは異なるスタイルを提供するため、人々は自己表現の手段としても利用しています。
アメリカでは、オンライン市場のプラットフォームである「Depop」、「Poshmark」、「ThredUP」などが古着取引の主要な場となっています。また、実店舗でも「Buffalo Exchange」や「Goodwill」といった古着店が全国的に人気を集めています。一方、日本でも古着市場が盛んであり、特に若者の間ではヴィンテージアイテムが人気です。日本では「ラクマ」や「メルカリ」といったオンラインフリマアプリが古着取引に利用されています。また、渋谷や原宿などのエリアには多くの古着店があり、国内外の古着愛好家にとって人気のスポットとなっています。
その中でも、ラグタグはブランド古着で特に人気があります。RAGTAGは1985年にデザイナーズブランド専門のユーズドセレクトショップとして創業しました。RAGTAGを運営するティンパンアレイ株式会社は2018年にワールドインベストメントネットワークに全株式を取得され、ワールドグループの連結子会社となりました。ティンパンアレイはワールドグループの経営資源を活用し、リユース事業の魅力と強みを引き出すことが期待されていました。
今回、ワールドグループならではの仕入れと編集力を活かし、「ニュースタイル・リユースストア」を構築しました。最初の店舗は5月19日(金)にららぽーと横浜でオープンし、次の店舗は6月24日(土)にららぽーと新三郷でオープンする予定です。古着店は一般的に特徴的な雰囲気を持つことが多いですが、ワールドの商業施設で培った知識を活かし、これまでにない内装の店舗となっています。新しい店舗「ユーズボウル」では、特にZ世代が愛用するブランドを中心に幅広いジャンルと商品を取り揃え、価格帯の低いブランドも取り扱うことで多くの顧客層にアプローチする試みとなります。今後の展開にも期待が高まります。以下、株式会社 ワールドのプレスリリースから店舗概要と画像を引用。
店舗概要ららぽーと横浜 (横浜市都筑区) 2023年5月19日(金) 1階・35坪ららぽーと新三郷 (埼玉県三郷市) 2023年6月24日(土) 2階・80坪