ORIHICAが「ららテラス川口」に新店舗　関東圏ドミナント戦略で川口エリアに2店舗目

by katzaota · 2025年5月25日

株式会社AOKIが展開するビジネスカジュアルブランド「ORIHICA」は、2025年5月31日にグランドオープンを迎える「ららテラス川口」4階に「ORIHICA ららテラス川口店」を出店する。川口市では2025年4月に開業した「イオンモール川口前川店」に続く2店舗目の出店となり、同ブランドが推進する関東エリアでのドミナント戦略が一層進展する形となる。

今回の出店先である「ららテラス川口」は、2021年2月に閉店した旧そごう川口店の建物を一部活用し、内外装をリニューアルした新たなライフスタイル型商業施設である。JR川口駅直結という高い交通利便性を備え、ファッションや生活雑貨、飲食を中心とした全94店舗が出店予定。川口駅を利用する通勤客や駅周辺に居住するファミリー層など幅広い生活者をターゲットとする中、ORIHICAの出店はその都市型需要にマッチした選択といえる。

ORIHICAは2004年に誕生したAOKIのサブブランドで、「ORIGIN（起源）」と「CHIC（上品・粋）」を組み合わせた造語に由来する。既存のフォーマル中心の業態とは異なり、都市部で働く若年ビジネス層を主な顧客とし、スーツに加えカジュアルアイテムやセットアップなど、オン・オフ問わず活用できる商品群を展開。近年は「レコードを選ぶようにワイシャツを選ぶ」ことをイメージした什器演出など、体験価値を重視した売場づくりに注力している。

今回の新店舗でもその特徴が色濃く打ち出されており、優しいブルーのグラデーションを基調とした店内に、縦型ボックス什器によるワイシャツコーナーを設置。ビジネスカジュアル需要の高まりを受け、カットソーやセットアップなどの展開も拡充されている。レイアウトや陳列手法を含め、忙しい都市生活者が効率的かつ快適に商品を選べるよう設計されている点が特徴だ。

川口駅周辺には「アリオ川口」などの商業施設が点在し、ユニクロ、スーツセレクト、無印良品といったアパレルブランドも並ぶが、ビジネスファッションに特化したORIHICAは、用途提案型の商品構成と駅直結立地を強みに、独自のポジションを築いている。AOKIグループ本体の店舗ともすみ分けを図りながら、都市型業態としてブランド浸透を進めている。

今後もORIHICAは200店舗体制を視野に入れ、首都圏を中心とした出店を加速させる構えであり、今回の川口エリアでの多店舗展開はその布石となる。商業集積が進む川口駅周辺において、ブランドの持続的成長と施設全体の集客力向上の両面から注目される出店となる。以下、同社のプレスリリースから画像と店舗概要を引用。