ONthe UMEDA、シェア型本棚「ONthe BOX」で新たな交流の場を創出
コワーキングスペース「ONthe UMEDA」が、新たな試みとしてシェア型本棚「ONthe BOX」の提供を開始した。大阪梅田に位置する「ONthe UMEDA」は、大阪地下街株式会社が運営する駅近の大型コワーキングスペースであり、2019年の開業以来、多様な利用者の交流の場として成長を遂げている。
「ONthe BOX」はギャラリースペースの壁面にL字型に配置された本棚で、144個のボックスから構成されている。このボックスは個々のオーナーが自由に使用できる仕組みとなっており、手持ちの本やレコード、アート作品、さらには事業のPRなど、多岐にわたる用途に対応している。特にユニークなのは、利用者が「一日支配人」としてギャラリーの運営に関わることができる制度だ。これにより、単なる展示にとどまらず、利用者自身が来場者との交流を深める役割を果たすことができる。
利用にあたっては、「ONthe UMEDA」の月額会員登録が必要となるが、訪問者は事前予約なしで自由に本棚を閲覧・購入することが可能だ。さらに、2025年2月末までオプションサービスの無料キャンペーンが実施されるなど、導入期の特典も用意されている。月額利用料は4,000円からと手頃で、展示スペースとしても十分なサイズが確保されている。
「ONthe BOX」の導入は、単なるコワーキングスペースの枠を超え、リアルな場でのコミュニケーションや自己表現の場を提供する試みとして注目される。利用者は自らのスキルや商品をPRできるだけでなく、未知の誰かとの新たなつながりを生み出すきっかけを得ることができる。この仕組みは、コワーキングスペースがより多目的で、利用者の多様なニーズに応える場へと進化していることを示している。
大阪地下街株式会社は「ホワイティうめだ」や「なんばウォーク」など市内6つの地下街を運営し、大阪の商業空間を活性化させてきた企業だ。今回の「ONthe BOX」プロジェクトもその延長線上にあり、大阪の中心地である梅田に新たな交流と創造の拠点を生み出す取り組みといえる。
「ONthe UMEDA」は、Osaka Metro「東梅田」駅から徒歩1分とアクセスも良好で、雨に濡れずに訪れることができる利便性も魅力のひとつである。今後もこうした新しい取り組みが大阪の商業施設に活気を与えることが期待される。以下、大阪地下街株式会社のプレスリリースから画像と施設概要を引用。
【 施設概要 】
名称:ONthe UMEDA
事業形態:コワーキングスペース
面積:459.38㎡(161席)
開業日:2019年12月9日
営業時間:8時30分~21時(年末年始を除き年中無休)
所在地:大阪府大阪市北区曽根崎2-16-19 メッセージ梅田ビル1F