MOP台湾林口がフェーズ2着工
先日上海の開発のリリースをご紹介したばかりの三井不動産株式会社でしたが、今回は台湾林口三井アウトレットパークの第二期増床着工のリリースをご紹介いたします。開業は2024年とのことですが、この着工を皮切りに台湾北部の開発が一気に進み始めるとのこと。ある種国家プロジェクトの一つにMOPが関わっているとも言えるのでしょう。さすが三井不動産株式会社。なんか提灯記事みたいで嫌なのですが、三井不動産株式会社は中期経営計画でグローバルカンパニーを目指しておりその一環としての今回の開発となっているそうです。内需の限界と次100年を考えると国内開発だけでは立ち行かなくなるのは明白ですが、簡単に海外事業展開、とくに不動産事業での展開は簡単にはいきません。それを成し遂げている三井不動産株式会社の底力を感じるリリースです。以下、同社のプレスリリースより引用。
「三井アウトレットパーク台湾林口」第2期計画着工 約90店舗が2024年に開業予定 約310店舗にスケールアップ
林口国際メディアパーク開発始動 複合開発エリアへ進化
三井不動産株式会社(所在:東京都中央区、代表取締役社長:菰田正信)は、台湾三井不動産股份有限公司が設立したプロジェクト会社、三新二奧特萊斯股份有限公司を通じて「三井アウトレットパーク 台湾林口」(以下、「MOP台湾林口」)の第2期計画の開発に着手することを決定しましたので、お知らせします。2021年7月2日に着工式を行い、開業は2024年を予定しています。
また、MOP台湾林口第2期着工を皮切りに、他事業者も含めた台湾北部有数の集客エリア「林口国際メディアパーク」の開発が始動します。
MOP台湾林口第2期 外観 イメージ
本リリースのポイント
<施設計画および商業機能>
第2期計画は3層のエンクローズドモール型となっております。アウトレット店舗の拡充に加え、大型専門店やサービス店舗なども集積。さらに、フードコートを増設するなどワンストップショッピングの利便性をより高めます。<新たな生活様式への対応>
地下バイク置場からレストランフロアへのフードデリバリ―(配達員)用動線整備をはじめ、非接触ボタン型エレベータの導入や、従業員トイレ入口等の扉を無くし接触機会を減らす等、新たな生活様式に対応した施設計画としています。<ESG課題解決への寄与>
ESG課題の解決に向けて、環境負荷低減への取り組みと、お子さま連れのファミリーや女性にも快適にお過ごしいただける空間・サービスの提供にも注力してまいります。「MOP台湾林口」について
MOP台湾林口は、2016年1月の第1期開業以来、地元林口エリアをはじめとする台湾北部のお客さまから高い評価をいただき、毎年年間で延べ1,000万人前後のお客さまに来場いただいております。今回着工する第2期の開発により、第1期(約220店舗)から約90店舗増加し、全体で約310店舗にスケールアップいたします。
台湾での知名度・関心が高いジャンル・ブランドの店舗誘致を図るとともに、お客さまや林口国際メディアパークの開発により将来見込まれる就業者からのニーズが強い飲食店舗の拡充、大型専門店やエンターテインメント施設の導入を検討します。食事や身の回りのお買い物といった日常のご利用から、平日のビジネス需要、休日等で娯楽を目的とした広域のご来場まで、多様なニーズにお応えすることで当該エリアのさらなる賑わいを創出します。
現在当社は、開発中の物件も含め、台湾で計5施設の商業施設(「三井アウトレットパーク」事業3施設、「三井ショッピングパーク ららぽーと」事業2施設)を推進しております。アジア全体では、今年4月に開業を迎えた「三井ショッピングパーク ららぽーと上海金橋」や、2021年中に開業予定の「(仮称)三井ショッピングパーク ららぽーとクアラルンプール」や「三井ショッピングパーク ららステーション上海蓮花路」を合わせ計9施設の展開となります。
当社グループが日本国内外の合計100を超える商業施設の開発・リーシング・運営を通して培ったノウハウを最大限に生かすとともに、今後も海外事業の更なる拡大に注力してまいります。
なお、MOP台湾林口第2期は、新北市が計画する「林口国際メディアパーク」に属しています。メディアコンテンツの充実を企図した当エリア内では、他事業者による開発も進められており、商業施設、エンターテインメント施設、ホテル、オフィス等の複合開発エリアとして2025年ごろまでに街区内の開発が完了予定です。台湾北部エリアで有数の集客エリアへと進化することが期待されています。
当施設におけるESG(環境負荷低減)への取り組み
当施設は、様々な施策を講じて環境負荷低減に取り組んでおります。第2期計画においては、「緑建築」(台湾における環境影響評価認定制度)シルバー級を取得しています。【環境負荷低減の取り組み例(予定)】
①共用部分には全館LED照明を採用
②台湾法規で定められた本数の2.5倍の樹木を設置
③敷地東側の隣接道路(文化二路)をセットバック(来場車両による渋滞影響を緩和し、CO2排出抑制に貢献)
④トイレ等の衛生設備に節水型機器を採用し、水資源にも配慮「MOP台湾林口第2期」計画概要
所在地:台湾新北市林口区建林段386、387、388地号交通アクセス:
台北市中心部から車で約30分
桃園国際空港から車で約20分
MRT「林口」駅から徒歩5分事業主体:
【第1期】三新奧特萊斯股份有限公司
(事業シェア:台湾三井不動産股份有限公司70% 遠雄建設事業股份有限公司30%)
【第2期】三新二奧特萊斯股份有限公司
(事業シェア:台湾三井不動産股份有限公司100%)設計会社:三大聯合建築師事務所
環境デザイン:ノンスケール株式会社
施工会社:大成建設株式会社(日商華大成営造工程股份有限公司台湾分公司)
事業形態:アウトレットモールを含めた複合商業施設敷地面積:【第1期】約67,340㎡ 【第2期】約27,920㎡ 【第1+2期合計】約95,260㎡
延床面積:【第1期】約140,580㎡ 【第2期】約80,070㎡ 【第1+2期合計】約220,650㎡
店舗面積:【第1期】約45,000㎡ 【第2期】約26,940㎡ 【第1+2期合計】約71,940㎡
店舗数 :【第1期】約220店舗 【第2期】約90店舗 【第1+2期合計】約310店舗スケジュール:
2016年1月27日 第1期開業
2021年7月2日 第2期着工
2024年 第2期開業(予定)