MARK IS みなとみらい、春の6店舗改編 アウトドア・ペット・雑貨を厚くし“日常使いされる都心型施設”へ
三菱地所プロパティマネジメントは、MARK IS みなとみらいで2026年春の新店・リニューアル情報を発表した。新規出店は「BEAMS HEART」「monchéri」「OSHMAN’S」「おめで鯛焼き本舗」の4店舗。あわせて「サロモンストア」と「アークテリクス」がリニューアルを実施する。今回の更新は件数としては大規模ではないが、館の性格を改めてはっきりさせる内容になっている。
ライフスタイル領域を厚くし、館の輪郭を整える改編
今回の改編で目立つのは、ファッション、アウトドア、ペット、軽飲食といった日常接点の高い領域がまとめて強化されている点だ。観光地色の強いみなとみらいでは、話題性や非日常性を前面に出した店づくりも成立しやすいが、今回の顔ぶれはそれとは少し異なる。普段使いできる衣料や雑貨、ペット関連、スポーツ・アウトドア、気軽なテイクアウトを重ねることで、来街者が“目的地として訪れる館”というだけでなく、“立ち寄ることが習慣になる館”へと寄せている。単発の話題づくりではなく、来店頻度を積み上げる方向のテナント更新と見るべきだろう。
BEAMS HEARTとmonchériが示す、売り方の拡張
新規4店舗の中でも象徴的なのが、「BEAMS HEART」と「monchéri」である。BEAMS HEARTは神奈川県初出店で、衣料だけでなく生活雑貨も含めたライフスタイル提案型の業態として導入される。一方、monchériは今回が初の直営店舗となる。オンライン発のブランドが初の常設リアル店舗を置く先としてMARK IS みなとみらいを選んだことは、館側にとっても意味が大きい。みなとみらい駅直結という高い集客力に加え、観光客だけでなく周辺居住者やオフィスワーカーも取り込める立地だからこそ、ブランドの“次の販路”として成立しやすい。今回の改編は、単なる空床補充ではなく、販路拡張期にあるブランドを受け止める館の機能が見えた案件でもある。
アウトドア・スポーツ強化で、みなとみらいの過ごし方に接続
今回の更新で館全体の印象を強めているのが、アウトドア・スポーツ領域の拡充だ。新規のOSHMAN’Sは、スポーツ用品の販売にとどまらず、ファッションやライフスタイルまで含めて提案する業態として出店する。既存店ではサロモンストアがリニューアルし、ランニングステーション機能も継続する。さらにアークテリクスは売場を拡大し、女性向けアパレルの展開を強化する。これらを並べてみると、MARK IS みなとみらいは単にアウトドアブランドを入れるのではなく、都市生活者の余暇や運動習慣に近い領域を館の強みに変えようとしていることが分かる。オフィス、居住、観光、イベント来街が重なるみなとみらいでは、この方向性は立地との相性もよい。
横浜らしさを館内に取り込む運営とも連動
今回の春改編は、テナント更新だけで完結していない。MARK IS みなとみらいとランドマークプラザでは、横浜DeNAベイスターズの開幕応援企画も実施されており、勝利神社の絵馬配布や等身大パネル展示、観戦チケット企画などを展開している。館内施策として地域の熱量を取り込むことで、みなとみらいを訪れる理由を買い物以外にも広げようとしている構図だ。みなとみらい駅の2024年度1日平均乗降人員は85,853人で、みなとみらい線全体の利用も前年度比で増加している。人流回復が進む中で重要になるのは、一度来てもらうことよりも、何度も立ち寄ってもらう理由を増やすことだ。今回の改編は、テナントと運営企画の両面から、そうした再来館の理由を積み上げる動きといえる。
小規模更新に見えて、館の役割を静かに変える
商業施設ニュースとして見ると、この案件の価値は派手な増床や大型刷新にはない。むしろ、MARK IS みなとみらいが“観光地の商業施設”にとどまらず、日常使いされる都市型施設としての輪郭を整え直している点にある。ペット、アウトドア、スポーツ、雑貨、軽飲食という回遊性の高い領域を束ねることで、館は一回の来館で完結する施設から、生活の中で繰り返し選ばれる施設へ近づいていく。春の6店舗更新は小ぶりに見えて、実際には館の使われ方そのものを少しずつ変えていく改編といえそうだ。以下、同社のプレスリリースから画像を引用。




