LOCUSTが全国展開を加速!1週間で2店舗同時オープン、オフプライス市場に新潮流
株式会社パルグループホールディングスと双日株式会社が共同出資するオフプライスストア「LOCUST(ローカスト)」が、2025年3月19日にリバーウォーク北九州の2階、そして3月12日に埼玉県のステラタウン大宮にオープンする。わずか1週間の間に2店舗を同時に開業するという急速な拡大戦略が注目されている。
オフプライスストアは、ブランドやメーカーが抱える余剰在庫を買い取り、通常の小売価格よりも大幅に割引された価格で提供する業態である。LOCUSTは、最大90%OFFの価格設定で、日々変わる商品ラインナップが魅力の一つだ。世界のオフプライス市場は年平均成長率(CAGR)8.7%で拡大しており、消費者の節約志向の高まりと環境配慮の意識が後押ししている。この業態は、ファッション業界が抱える過剰生産や廃棄物問題の解決にも貢献し、サステナブルなリテールモデルとして注目されている。
パルグループホールディングスと双日は、2021年にオフプライス事業の展開を目的とした合弁会社「ローカスト株式会社」を設立し、現在までに東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県、滋賀県、兵庫県など全国で11店舗を展開してきた。特に、2024年9月に開業した「LOCUSTなんばマルイ店」は、大阪エリアにおける初出店ながらも好調な売上を記録し、多くの消費者から支持を得ている。この成功を受け、全国展開のスピードを一気に加速させている。
今回のリバーウォーク北九州とステラタウン大宮への同時出店は、西日本・関東の双方の市場でブランドの認知度を高めるための戦略的な一手と考えられる。リバーウォーク北九州は北九州市の中心部に位置し、地域住民や観光客の集客力を誇る施設である。一方、ステラタウン大宮はさいたま市において地元住民の生活に密着した商業施設として機能している。これら2つの異なる商圏での展開は、LOCUSTの柔軟な市場適応力と成長への強い意志を示している。
オフプライス業態の拡大は、消費者にとって手頃な価格でブランド品を手に入れる機会を提供するだけでなく、企業の余剰在庫問題の解決にもつながる。衣料品の大量廃棄が社会問題化する中、LOCUSTはそのビジネスモデルを通じて環境負荷の低減にも貢献している。企業にとっては利益最大化だけでなく、持続可能な経営戦略としての意義も大きい。
2025年3月には、LOCUSTがさらに新規出店を続ける可能性が高く、全国的なブランド展開が加速する見通しだ。特に、既存店舗の成功実績を踏まえた形での展開は、今後のオフプライス市場の成長を象徴する動きといえる。
LOCUSTの急成長は、単なる新規出店ではなく、日本のリテール業界における新たな潮流の一つとして注目すべき動向だ。以下、同社のプレスリリースから画像と店舗概要を引用。
※LOCUSTなんば丸井店(大阪府) 外観
『LOCUST ステラタウン大宮』概要
□オープン日:2025年3月12日(水)
□住所:埼玉県さいたま市北区宮原町1-854-1 ステラタウン大宮2階
□営業時間:10:00~21:00
□売場坪数:約120坪
□取扱商品:レディース・メンズアパレル、服飾雑貨、生活雑貨
『LOCUST リバーウォーク北九州』概要
□オープン日:2025年3月19日(水)
□住所:福岡県北九州市小倉北区室町1-1-1 リバーウォーク北九州2階
□営業時間:10:00~20:00
□売場坪数:約90坪
□取扱商品:レディース・メンズアパレル、服飾雑貨、生活雑貨