JR東京駅直結「ヤエチカ」、新規出店とリニューアルで活気づく地下商業空間
JR東京駅直結の地下街「ヤエチカ」、新規出店とリニューアルで活気づく
東京の玄関口であるJR東京駅から徒歩1分に位置する「ヤエチカ(八重洲地下街)」が、新たな店舗の出店とリニューアルによって活気を帯びている。八重洲地下街株式会社が運営するこの地下商業施設は、国家戦略特区に指定された東京駅八重洲地区再開発に伴い、段階的なリニューアルを実施している。
2024年4月以降、7店舗が新規オープンし、2店舗がリニューアルオープンまたはオープン予定となっている。この動きは、変化する消費者ニーズに対応し、地下街の魅力を高める取り組みの一環と見られる。
注目すべき新店舗の一つが、7月23日にオープンした「三陽食堂」だ。関東初出店となるこの店舗は、福岡県の水産卸売会社「株式会社三陽」が手がけるアジフライ専門店。長崎県松浦市の工場で製造された刺身鮮度のアジと国産生パン粉を使用したアジフライを提供する。ランチタイムにはアジのたたきが食べ放題となり、夕方以降はアジフライ食べ放題定食も登場する。
6月17日にオープンした「立鮨 すし横」は、カウンター寿司より手軽に、回転寿司より少し贅沢に楽しめる寿司店として注目を集めている。魚のプロが厳選した鮮魚や旬の魚介、こだわりの赤酢で仕立てたシャリを使用し、目の前で職人が握る本格江戸前寿司を提供する。立食いの場合は、ランチメニューが100円引き、サワーとハイボールが終日半額になるなど、お得に寿司を楽しめる工夫も施されている。
4月23日にオープンした「大衆酒場 神田屋」は、串焼きやひもの串、あご出汁おでん、あて巻き寿司などを低価格で提供する居酒屋。ランチタイムには自家製干物と煮魚の和定食も用意され、夕方にはせんべろセットでお得に楽しめるなど、多様な客層とニーズに対応している。
飲食店のリニューアルも進んでおり、4月26日にリニューアルオープンした「ザ・カーブ・ド・オイスター」は、特許技術を用いて海洋深層水で浄化した安全・安心な生牡蠣を1年中楽しめるシーフードレストランだ。席数を120席に増やし、より開放感のある店内に生まれ変わった。
物販・サービス店の新規出店も注目を集めている。5月1日にオープンした「カラーフィールド」は関東初出店で、トレンドコスメや本格的なスキンケアアイテム、雑貨を展開。特筆すべきは、関東圏で唯一、阪急電車のグッズ「Hankyu Densha」シリーズを取り扱う点だ。
また、5月27日にオープンした「J・マーケット」は、新幹線や航空株主優待券、全国百貨店共通商品券などの信販系商品券、お食事券や美術券・映画券など、多様なチケットを取り扱うショップとして注目を集めている。
これらの新規出店とリニューアルは、ヤエチカが約180店舗を擁する大規模地下商業施設として、さらなる発展を目指す姿勢を示している。JR東京駅直結という立地を活かしつつ、多様化する消費者ニーズに応える店舗構成を実現することで、地下街全体の魅力向上と集客力強化を図っていると言えるだろう。以下、のプレスリリースから画像を引用。